オーシャンジャスパーとは？産地・硬度と天然石の特徴

バイヤー山本

皆様、オーシャンジャスパーはご存じですか？

ジャスパーは細かな石英の結晶によって形作られる潜晶質の鉱物で、含まれる不純物によってさまざまな色や模様に変化します。

日本では碧玉と呼ばれ、古くから親しまれているほか、世界的に見ても太古より装飾品などに広く使われてきた、比較的ポピュラーな鉱石です。

数あるジャスパーのなかでもオーシャンジャスパーは産地が限定された極めて希少な天然石で、近年発見されたということも相まって注目を集めています。

また、ストレスを緩和して心を穏やかにし、負のエネルギーから身を守るといった意味を持つパワーストーンとしても人気です。

そんなオーシャンジャスパーについて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

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天然石コラムの目次

オーシャンジャスパーの豆知識天然石コラム

産地について

ジャスパーは、カルセドニーやアゲートなどと同じく石英質の鉱石です。石英は造岩鉱物の一つで、火成岩や変成岩、堆積岩などの地殻を構成する岩石に多く含まれているため、ジャスパーも石英と同じく世界中で産出される天然石として知られています。

オーシャンジャスパーは一般的なジャスパーとは異なり、マダガスカル共和国でのみ産出される天然石です。主な産出地域はマハジャンガ州にあるアナララバで、2000年に発見された当時は海岸の浅瀬、かつ干潮の際にしか採集できない極めて希少な鉱石と言われていました。現在は内陸部でも採掘されていますが少量で、産地が限られるため市場にはあまり出回りません。現在は、採掘できる場所が国立公園に変わったため産出量が大きく減っており、今後さらに流通される量が減少すると言われています。

名前の由来について

オーシャンジャスパーは、海の潮が引いた際に出現する岩石から見つかったことや、海岸沿いでしか産出されないことに因み名付けられたと言われています。また、マダガスカルの現地では、蛇の鱗や目玉を思わせる特徴的な模様を指してスネークジャスパーと呼ばれているほか、円柱状や放射状で生成されるオーブのような結晶に因んで付けられたオビキュラージャスパーなどの別名があります。

元となるジャスパーの名前は、斑点のある石という意味を持つギリシャ語のjaspis（イアスピス）から名付けられました。

オーシャンジャスパーの見た目と輝きは？

オーシャンジャスパーは、斑点や帯状、放射状の模様がついた独特の見た目をしており、色は黄色や緑色といったアースカラーのものが多めで、透明度は一般的なジャスパーと同じく不純物の配合率が20%を超えているため不透明です。

オーシャンジャスパーの特徴として挙げられる模様は、緑地にピンク色などベースのジャスパーと全く異なる色のものが浮かんでいる場合があります。ジャスパーはクォーツなどと同じ石英が主成分で、微細な結晶が集合して形作られますが、生成される際にほかの鉱物を取り込んでそのまま固まったものだとされており、含まれる不純物や鉱物によって見た目が大きく変わるため、同じ模様のものは一つとしてありません。

どんな効果が期待できる石なの？

オーシャンジャスパーは、潜在能力を引き出す効果があるとされており、隠れた能力を発揮することで仕事の効率を高めるなど仕事運の向上が期待できます。また、ジャスパー全般がストレスの緩和や心を落ち着かせるなど高いヒーリング効果があるとされており、焦ってしまいミスを誘発しがちな方や心が乱れて落ち着かない気分を引きずっている方などにもおすすめです。

そのほか、マイナスエネルギーから身を守るお守りとしても人気があります。魔除けや邪気祓いの石をお探しの方にも適した天然石と言えるでしょう。