ルーン占いとは?
ルーン占いはルーン文字を使って、それぞれの文字の意味やシンボル、メッセージを読み解く占術です。占術の中でも、あらわれたメッセージを読む「卜術」に分類されています。
ルーンは全部で24種類あり、ラテン語を原型にして作られたものが多く入っています。ルーン文字が生まれた背景には、北欧神話が深く関係しています。北欧神話の中にある「古エッダ」の中にルーン文字が確認されており、物語に登場する神オーディンがルーン文字を最初に発見したと記載されています。
ちなみにルーン文字は24種類の正位置と逆位置があるため、正確には48パターンが存在します。最初は24種類ではなく、時代とともに数が変化し、16文字のルーン占いもあれば、28文字まで増やしたオランダやイギリスのルーン占いも存在します。
ルーン占いの歴史
ルーン占いの歴史は非常に古く、紀元前100年にまで遡ります。北欧神話に記載があったように、起源は北欧だと考えられていますが、当時の記録はほとんど残っていないため、ルーツは謎です。
もともとルーン文字は、筆記文字として使用されてきました。文字を書き留める文化が発展していなかったため、当時はナイフで石や果物、木などの物にナイフで刻んで記されていました。
そのため、ナイフでも気軽に記せるようにルーン文字は直線だけで作られています。
また、木に刻む際は木目と文字が混ざらないために、縦線と斜めの線のみで構成されています。ルーンでは縦線を幹と呼び、短い斜めの線を枝と呼んでいます。
ルーン占いの種類
ルーン占いは長期的な運勢よりも、短期的な占いが得意です。
たとえば恋愛運であれば、相手の考えや二人の相性、近未来など、現在から少し先のことや、人の潜在意識を視ることが得意です。「片思いの相手の自分に対する気持ち」「とある物事に対する相手の考え」などを占えるため、状況改善のためのアドバイスを得たい方におすすめです。
また、過去から未来に向けて、どうやって運勢が変わるのか流れをチェックできるため、悩みの解決のために必要な行動を知りたい方にも役立つ占いです。
ルーン占いの主な種類とやり方
ルーン占いでは国や地域、時代によってさまざまな占い方があります。
その中でも、現代でも使われている人気のルーン占いの種類をご紹介します。
ドローイング
ルーン占い初心者でも手軽にできる占い方が、ワンオラクルのドローイングです。ドローイングはルーンをシャッフルして、1回引いて文字からメッセージを読み解くシンプルな方法です。
イエスかノーかで答えを出せる質問に対して、明確な答えを瞬時に出せます。ちなみに2回ルーンを引く方法はツーオラクルと呼び、1つ目のルーンで結果を出し、2回目のルーンで対策方法を占えます。
結果だけを知りたいのなら1回、結果をもとにどう行動すればいいのか知りたい方は2回引くツーオラクルで占いましょう。
キャスティング
キャスティングはキャスティングシートを敷いたうえに、ルーンストーンやルーンキャスト(枝)を投げて占い方法です。ルーンを布袋に入れたら、質問内容を思い浮かべながら袋の中をシャッフルします。
悩みに応じて投げるルーンの数は異なり、たとえば過去と現在、未来を占うなら3つ。
ほかにもさらに詳細な占いをするため、次のキャスティングパターンがあります。
- スリールーン…過去・現在・未来
- フォールーン…過去・現在・アドバイス・未来
- ファイブルーン…過去・現在・アドバイス・犠牲・未来
ファイブルーンは対策としてのアドバイスと、未来のために捨てなければならないものや、現状で不必要なものを意味するものです。
より詳細なリーディングができるため未来に向けたアドバイスを得たい方におすすめです。また、12分割すれば1年の月ごとの運勢を占えます。
ルーンキャスト(枝)
小枝を使ったルーン占いがルーンキャストです。ストーンと同じくキャスティングシートを敷き、そのうえから9本の小枝を布の上に放り投げましょう。
布の上に落ちた小枝の向きや数を見て、その中からルーンの形を探して読み取ります。
ルーンスプレッド(カード)
ルーンスプレッドは、ルーン文字が書かれたカードから一枚選ぶ方法です。カードのみなので、専用の袋などは必要なく、トランプやタロットのように占えます。
カードはワンオラクルやツーオラクルの占いが得意で、毎日でも気軽に続けられる方法です。
ルーン占いのまとめ
ルーン占いは恋愛運や家庭運、仕事運など、幅広い占いが可能です。過去から未来まで占えるものの、どちらかと言えば現状の問題を解決するためのアドバイスや、近未来に向けて動くべき行動などを教えるための短期的なものが得意です。
また、ルーンは木や天然石などを使った、デザイン性の高いアイテムが多く、お気に入りのデザインがきっと見詰まります。
現状から2~3か月先の未来を明確に占う方法として、ぜひルーン占いを実践してみてはいかがでしょうか?