ブラックマイカとは？産地・硬度と天然石の特徴

バイヤー山本

皆様、ブラックマイカはご存じですか？

マイカはカリウムが主成分のフィロ珪酸塩鉱物の一種で、単体の鉱物名ではなくグループの総称です。

日本では雲母と呼ばれ、古くから美術品に輝きを持たせるラメとしてや工業用の絶縁素材など、さまざまな用途に使われてきました。

そのなかでもブラックマイカは、黒に金色の輝きが混ざった石で、その美しさからアクセサリーパーツとしても人気があります。

また、金運を高めたり意思の強さをもたらしたりといった意味を持つパワーストーンとしても知られています。

そんなブラックマイカについて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

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ブラックマイカの豆知識天然石コラム

産地について

マイカグループの石は造岩鉱物に属し、世界中で産出される非常にポピュラーな天然石です。ブラックマイカは造岩鉱物のなかでは有色鉱物に分類されており、鉄やマグネシウムを多く含有している花崗岩などに多く含まれています。産地はブラジル・ミナスジェライス州をはじめとして、マダガスカルやタンザニア、インド、中国などの多くの地域で取れます。工業用途で使われる場合も多く、産出量は非常に多い鉱物です。

ブラックマイカはマイカグループのなかでも高温下で生成される石で、白雲母などが生成される低温の場所ではほとんど産出されません。

名前の由来について

ブラックマイカは、名前の通り黒いマイカの通称です。マイカグループの石は色や含まれる成分によって呼び名が代わり、ブラックマイカもバイオタイトやゴールデンブラックマイカなどの別名を持っています。元となるマイカという名前は、ラテン語で輝くという意味のmicareから付けられた名前です。

和名では黒雲母と呼ばれていますが、鉱物の定義が変更されたため、黒雲母という種類名は現在、使用されていません。黒雲母は金雲母（phlogopite）と鉄雲母（annite）の固溶体で、マグネシウムが鉄より多く含まれていれば金雲母に寄り、鉄が多ければ鉄雲母側に分類されます。

マイカは層状で組成されており、ナイフを入れると簡単にはがせるため、千枚剥がしという名で呼ばれる場合があります。

ブラックマイカの見た目と輝きは？

ブラックマイカは樹脂光沢を持つ、黒がベースカラーになっている天然石です。層状で生成される鉱物に見られる、角度によって金色のシラーがキラキラと輝き、落ち着きがありつつも程よく華やかな印象の見た目をしています。日本でも古来より、黒雲母のことを「きら」や「きらら」と呼ぶ風習があるなど、輝きが特に印象的な石として知られています。

ちなみに、忠臣蔵の人物としておなじみの吉良上野介の名字であり地名でもある「吉良」は、雲母の「きら」という呼び名がルーツになっているのは有名なお話です。

どんな効果が期待できる石なの？

ブラックマイカは気持ちをポジティブにする意味を持つ天然石です。暗く落ち込んでしまっている場合や思考がネガティブに偏りがちな場合などにブラックマイカを持つと、気持ちを切り替えるのに役立つといわれています。

また、マイカは意思を強め弱さを克服するようサポートしてくれるパワーストーンとしても知られています。根気強くものごとにあたり着実に成長することにより、他人からの信頼を得られるでしょう。

そのほか、マイカグループの石はキラキラ輝く様から金運上昇効果が期待できる石とされています。古来、中国では不老長寿の意味を持つ命の石と呼ばれており、非常に力の強いパワーストーンと言えるでしょう。

こんなアイテムに加工されています

ブラックマイカはアクセサリーにする際はビーズなどのパーツに加工されるのが一般的です。マイカはアクセサリー用途だけではなく絶縁体や耐熱素材などのさまざまな工業製品に用いられています。

ブラックマイカの基本情報（原産地や石言葉など。）

ブラックマイカと組み合わせると良い石

ブラックマイカのヒーリング

ブラックマイカの浄化・お手入れ

ブラックマイカのまとめ

ブラックマイカはさまざまな地域で産出される比較的ポピュラーな石で、多くの工業用品に使われる実用性の高さで有名です。しかしながら、黒地に金色の輝きが差し込むその見た目は非常に華やかで、アクセサリーとしても世界中で大変愛されています。

また、強いヒーリング効果があるといわれており、ネガティブな気持ちをクリアにしたり意思の強さを身に着けたかったりした場合におすすめのパワーストーンでもあります。金運アップにも効果が期待できるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。