占いとは?
そもそも占いとは、人の運勢や未来、心のうちなどの直接目で見えない事柄を判断し、予言する方法です。世界各地ではその地域の文化や宗教、政治などと密接に関わった、占いの歴史があります。
占いの歴史は、紀元前の古代ローマやギリシャにまで遡ります。当時はいけにえの内臓の色を使って占われており、ほかにも古代中国では獣の骨のひび割れの形で吉凶を判断していた記録があります。
占いは目に見えないものに対する不安を解消し、より良くしていくために人類が生み出し、発展させてきた文化なのです。
占いには西洋と東洋の2タイプがある
占いには西洋占術と東洋占術があります。現在の日本では、中国から渡ってきた東洋占術だけでなく、タロットなどの西洋占術も浸透しています。
占いの歴史は非常に古く、科学が生まれるよりも以前から、占い師や易者が、権力者の今後を決める重要な役割を担ってきました。まずは西洋占術と東洋占術の主な占いの種類や、特徴などを見ていきましょう。
西洋占術
- タロット
- 星占い
- 手相など
西洋占術はヨーロッパで発祥し、世界に広がっていった占いです。根本的な思想に、「この瞬間の運命は今だけ」という考えがあり、現在を占うことを得意としています。もちろん過去や今後予想される未来なども占えます。
西洋では火、風、土、水の四大元素の考えから成り立っていることが特徴です。星占いは元素(エレメント)に分類され、タロットも4つの元素に対応した作りになっています。
東洋占術
- 四柱推命
- 姓名判断
- 手相
- 風水
東洋占術は中国で発祥した占いです。ほとんどが「陰」と「陽」の陰陽と、木、火、土、金、水の陰陽五行説の考えで成り立っています。
占いの種類によって流派もさまざまあり、占い方に多少の違いはあるものの、根本には暦を使うロジカルな占いです。物事の吉凶を明確に判断するため、解決策が複数ある際や迷いがあった際に進むべき道を指し示すために占い師が活躍してきました。
占いの代表的な4種類
占いは東洋と西洋のくくりのほかに、代表的な4つの種類があります。それは「命(めい)」、「卜(ぼく)」、「相(そう)」、「霊」の4つです。
日本で浸透している占いを中心に、それぞれの種類の特徴をまとめました。
命(めい)
- 西洋占星術
- 四柱推命
- 九星気学
- 数秘術など
命(めい)占は、誕生日や出生地などの情報をもとに占います。長年のデータをもとに統計学で、その人の運命や宿命を導き出します。
今後の運気の上昇や下降などを予測し、チャンスを掴むタイミングや不運が続きやすい時期をあらかじめ本人が把握するきっかけになります。
代表的な占いの西洋占星術は、出生図のホロスコープによって、名前、性別、生年月日や出生時間などの情報から運勢を占います。
また、中国から伝わった東洋占術では、四柱推命や九星気学があります。どちらも旧暦を使用して、誕生日などの情報を元に独自の日盤表を見ながら運勢を細かく占います。
卜(ぼく)
- タロット
- ルーン
- ダウジングなど
卜占いはその人の前に現れた数字や文字、形などを天からのメッセージとして受け取る占いです。占いの方法はタロットカードが有名で、ほかにもパワーストーンなどのアイテムを使います。
あらかじめ占いたい事柄を決めたうえで、タロットなどに語りかけてメッセージを受け取るスタイルです。
相(そう)
- 手相
- 姓名判断(名前占い)
- 人相
- 夢占い
- 風水など
手や顔、家の形などをもとに、運気を読み取っていく占いです。手相や風水は日本でもなじみの深い占いで、風水を取り入れて運気をアップさせるための家づくりや、開運財布などは毎年話題になっています。
手相や人相も年齢を重ねるごとに変化すると言われており、膨大な占いのデータのもと、今後の人生や運命を占っていきます。
また、姓名判断は東洋占術の陰陽五行説をベースにしており、名前の字画でその人の運勢や性格を判断します。
短い期間を占いというより、人生全体の長期的なものを見ることが得意です。
霊(れい)
- 霊視占い
- オーラ
- チャネリング
- 前世など
現代の日本で特に注目されている占いが霊占いです。霊とは人間の五感を使わず、霊能力を使って占う方法で、あらゆる運勢を占える幅広さが魅力です。
鑑定士によって得意不得意が異なり、考え方も違うため同時期に同じ占いを以来しても、鑑定結果は全く同じにはなりません。データに基づかず、占い師の能力や感覚に頼っている方法です。
オーラは人間や動植物などが放つ、目に見えない波動です。オーラの色や大きさなどで、その人の健康状態や仕事運、恋愛運などをチェックします。
また、イタコなどで知られるチャネリングは、高次の存在と対話する占いです。ご先祖様の霊や神仏、妖精などからアドバイスを受ける方法で、占い師や鑑定士しだいで結果が大きく変わります。
まとめ
占いの歴史はとても古く、多種多様なものが存在します。
長い歴史がある中、今もなお日本ではテレビやメディアで占い特集が組まれ、タロットや手相などの占い師の著書が話題になっています。何かしらの道具を使うことが多く、タロットやパワーストーンは西洋占星術の定番アイテムです。
占いは人生の迷いや転機の真っ只中の時、背中を押してくれる存在です。占い師の言葉に耳を傾けることが、解決へと近づくヒントを得ることになるでしょう。