千里眼とは?
千里眼とは「千里を見通せる眼を持った人」のことを意味する言葉です。千里眼を活かした占術が千里眼占いで、非常に遠くにあるものを細部まで見たり、未来や過去の出来事を見通せたりする能力です。
透視と良く混同されますが、透視はどちらかと言えば遠くにあるものや、箱、壁の向こうにあるものが何かなどを見通す能力と言われています。
一方で千里眼は物理的距離だけでなく、過去を見たり未来を予知できたりする特殊能力と言われています。千里眼を通じて、なくしたものを探したり、気になる相手の動向を見たり、現在起きているトラブルの原因を探ったりできます。
千里眼の歴史
千里眼という言葉が生まれたのは、中国の歴史書に登場する楊逸(よういつ)という長官の逸話が関係しています。楊逸はとある土地に赴任された際、スパイを使ってそこの役人を監視していました。
立場を利用して私腹を肥やしていた役人は、楊逸が行動を見通していることに恐れをなし「長官は千里眼を持っており何でもお見通しだ」と発言したのです。
そこまら、目に見えない遠いところや未来、人の心の中までを見通す能力を千里眼と呼ぶようになったと言われています。
日本での千里眼の歴史は、明治時代にまで遡ります。明治時代になると三船千鶴子などが学者とともに後悔実績を実施し、千里眼の能力が本当かどうか証明する大きな論争に発展しました。
もともと千里眼は仏教において、天眼通(てんげんつう)と呼ばれる能力で、広目天がその能力を持っていたと言われています。ほかにも千里眼を持っている神様の相棒に、順風耳と呼ばれるこの世の中のすべての音を聞く耳を持った神がいると言われていました。
そんな古くから伝来される千里眼は、現代でも肉眼で見えないものを見通せる能力として知られています。千里眼は明治30年代に入ると催眠術ブームが起こり、千里眼や催眠術を使った心霊療法が広がっていました。
現代では千里眼と言えばアニメや漫画などの登場人物が持つ特殊能力としても有名で、幅広い世代が知っています。
千里眼の種類
千里眼が得意とする占いは次の3つです。千里眼だからと言って、占いである以上向き不向きがあります。占いを申し込む際はどのような質問に答えてほしいのか、考えたうえで千里眼に向いているか考えてみましょう。
遠い場所にいる人々の現状
千里眼は肉眼で見えないような、遠く離れた地にいる人々について見通せます。
遠くに住んでいる家族のことや、同じ職場の気になる同僚のことなど、離れた場所にいる人々の行動や、考えなどに触れられるのです。
この遠くを見通す能力を遠隔視と呼び、遠いものを細部まではっきりと見ることができます。
中に入っている物を透かして見る
千里眼は壁や箱などの障害物を透かして、中にあるものを見ることができると言われています。たとえば開かずの金庫の中身や、入れない建物の中にあるものなど、透視を通じて判断できます。
ほかにも家でなくしてしまった物がどこに置いてあるか、どこにしまってあるかといった、細かいなくし物を探すなども可能です。
過去と未来について
千里眼は現在の状況だけでなく、過去視と未来視ができます。
今ある問題について、未来はどうなっているのか、片思いの相手やパートナーと無事結ばれるのか、未来についてアドバイスをもらえます。
また、千里眼は過去にあった出来事を見ることもできるため、トラブルになった原因や、相談者が忘れているような過ちまで指摘されることがあります。
千里眼のやり方
千里眼は遠くを見通せるため、直接対面しなくてもできる占術と言われています。それゆえ、現在は電話占いを使うことも多く、対面占いのほか、電話占いやメール占いなどから選べます。
千里眼のやり方は能力を持っている占い師によって異なりますが、どのようなことを知りたいのか質問することで答えを教えてもらえます。
また、占い師によっては質問をしなくとも、悩みを見抜いて適切なアドバイスをくれるベテランの方もいます。千里眼は現在だけでなく、過去、未来まで見えることが特徴です。
過去の原因を探って問題解決に導いたり、将来起きるであろう出来事に備えたりと、幅広い疑問や不安に答えてもらえます。
千里眼のまとめ
千里眼という能力は特殊で、ごく一部の占い師が持っていると言われています。千里眼を通じて、過去や未来、遠い場所などを見通すことで、相談者が悩んでいる問題の解決につながるアドバイスを授けてくれます。
千里眼は手品だと言われることもありますが、占いを通じて受け取ったメッセージが、人生の開運につながることは多くあるため興味のある方は鑑定を受けてみてはいかがでしょうか。