ピンク色で可愛らしい天然石なのですが、近年は価格が上昇傾向にあるのでだんだんと安く仕入れるのも難しくなっている石の一つです。
今回はそんなインカローズについて少し確認をしていきたいと思います。
インカローズの豆知識天然石コラム
一般的に「インカローズ」という名前で知られている天然石ですが、正式な名前は「ロードクロサイト」と呼びます。
ロードクロサイトという名称は、古代ギリシャ語の「ロード(薔薇の花)」「クロス(色)」から来ていると言われていて、このパワーストーンを持つものは「薔薇のように様々な表情と美しさを持ち、愛と希望に満ちた薔薇色の人生」を送ることができる。なんて言われていたりもしたそうです。
では、正式名が「ロードクロサイト」なのに、なぜ「インカローズ」なのかというと。
古代インカ帝国時代にこの石が「インカの薔薇」として愛されていて有名になってしまったので、正式名称の「ロードクロサイト」より「インカローズ」という名前がしれわたってしまったそうです。
ちなみに一言でインカローズといっても、産地によって色合いや表情が異なるのがこの石の特徴です。
例えば、主な産地であるアルゼンチン産のインカローズ(ロードクロサイト)は、「鮮やかなラズベリーピンク色」。
ペルー産のインカローズ(ロードクロサイト)は「やや茶色がかった赤色」など。
ちなみに、一般的にお値段がお安いものは「ピンク地に白い縞模様が入っているタイプ」が多いです。
それはそれで、独特の味わいがあってよいんですけどね。
インカローズは持ち主を豊かな愛情でつつみ、心に受けた傷を癒してくれると云われていて、「恋愛の石」としてとても有名です。
恋愛面に自信がない方がお守りの代わりとして身に着ける!なんてことも多いようです。
インカローズの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:菱マンガン鉱(ひしまんがんこう)
色 彩:濃淡のあるピンク色、帯橙ピンク赤色 褐色、帯灰黄褐色
誕生石:ーー
石言葉:新しい愛とロマンを招く、愛の炎、情熱的な恋、清浄
原産地:アルゼンチン、アメリカ(コロラド州)、南アフリカ、メキシコ、オーストラリアなど
条痕色:白色
結晶系:六方晶系
光 沢:ガラス光沢(真珠光沢に近い)
組 成:Mn[CO3]
硬 度:3.5~4.0
比 重:3.40~3.72
インカローズは幸せで愛に満ちた人生を象徴し、美しさと愛のエネルギーの両面をかね揃えた最強の愛の石です。
愛に対する心に活力を与え、情熱を刺激してポジティブな考えをもたらします。
インカローズを身に着けると恋愛に対して楽しめる余裕が持て、恋をも呼び込めるとされます。
インカローズのヒーリング
・愛の修復
・癒し
・薔薇色の人生
・好奇心
・勇気
インカローズと組み合わせると良い石
トルマリンとの組み合わせは「あなたの魅力と美しさをアップさせる」
アパタイトとの組み合わせは「成熟した愛を長く継続させる」
オブシディアンとの組み合わせは「心の傷を癒して関係を修復する」
インカローズの浄化・お手入れ
硬度が3.5~4.0と非常に柔らかい方で、結晶の菱面体に沿って割れやすくなっています。
とても傷つきやすいので、取り扱いには充分な注意が必要です。
浄化はクラスターやセージ、月光浴などが好ましいでしょう。
さらに変色しやすく、紫外線にあまり強くありませんので、長時間の太陽光は避けましょう。
セージ ◎
太陽光 ×
月光 ◎
浴水 ◎