皆様、オウロベルデはご存じですか?
オウロベルデはクォーツの一種のメタモルフォーゼスが、γ(ガンマ)線の照射により黒く変色し、その後、300℃の高温で加熱して、人工的に色を変化させた鉱石です。
限られた地域でしか産出されず、必ずしも狙った色に変化しないということもあって、希少価値が極めて高い石としても知られています。
ヒーリング効果も非常に高いとされ、変革や変容、活力を高めるといった意味だけではなく、インスピレーションをもたらすなどさまざまな恩恵を持ったパワーストーンとしても有名です。
そんなオウロベルデについて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
オウロベルデの豆知識天然石コラム
産地について
オウロベルデの元となるメタモルフォーゼスは、現状、ブラジルのミナスジェライス州ディアマンティナにある鉱山からのみ産出される、非常にレアな鉱石です。通常、クォーツ類は低温時には三方晶系、高温で結晶化する際には六方晶系の結晶で生成されますが、メタモルフォーゼスは採掘時に塊状で産出される場合が多いことで知られています。
名前の由来について
オウロベルデは、加熱後に緑がかった金色に変色することから、金を意味するラテン語のoroと、緑色を意味するverdeを組み合わせて名付けられました。
加工前のメタモルフォーゼは、変色する性質を指し、有名なヒーラーかつ鉱物の研究者で、セイクリッドセブンやケ・セラストーンの命名者としても知られる、A・メロディ女史によって変化という意味を持つメタモルフォーゼと名付けられました。
日本では陰陽石(おんようせき)という和名が付けられていますが、同じ名前で神社などに祀られている御神体などとは関わりのない別物です。
オウロベルデの見た目と輝きは?
オウロベルデは、名前の通りグリーンゴールドの色合いをしており、水晶の一種ということでガラス光沢を持っています。元のメタモルフォーゼスの色は乳白色で、γ線照射時には黒く変わり、その後の加熱で金色になるよう仕上げますが、この際に処理した石のすべてがキレイなグリーンゴールドに変わるわけではありません。多くの場合、黒く変色した状態から変化しなかったり、熱に耐えられず壊れたりするため、変色処理に成功したオウロベルデは極めて希少で価値が高く、産地が限定されていることもあり高値で取引されています。
どんな効果が期待できる石なの?
オウロベルデは、直観力・想像力を高め、閃きを与える効果や決断力を育むといった意味を持っています。仕事で立てた目標を成功させるためになにが必要か、どうすればよいのかをしっかり見極め、冷静に判断できるよう導くといわれています。
オウロベルデに変化する前のメタモルフォーゼスの意味も引き継いでおり、自分自身を正しく認識し精神的に覚醒を促し、活力を高める効果が期待できます。変化・変容という石言葉を持ち、浄化が必要ないほどヒーリング効果が強い石で特に自信を取り巻く環境をプラスに変容させたい人や、自身の能力に行き詰まりを感じており、状況を打破したい人などにおすすめの鉱石です。
こんなアイテムに加工されています
オウロベルデは、ビーズなどに加工しアクセサリーとして使用するのが一般的です。また、さざれ石や丸玉、ポインター、原石をクリスタルヒーリングに活用したり置き石にいして飾ったりなどの使用方法があります。
オウロベルデの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:陰陽石(おんようせき)
色 彩:グリーンゴールド、ゴールド、黄色など
石言葉:変化、変容
原産地:ブラジル・ミナスジェライス州ディアマンティナ
組 成:SiO₂
硬 度:7.0
比 重:2.65
オウロベルデと組み合わせると良い石
オウロベルデのヒーリング
・インスピレーションをもたらす
・決断力を向上させる
・精神的な覚醒
・自分自身を知る手助け
・自分の殻を破るサポート
・環境を変化させる
・活力を高める
オウロベルデの浄化・お手入れ
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ◎
月光 ◎
浴水 ◎
オウロベルデのまとめ
オウロベルデは、柔らかなグリーンゴールドカラーが特徴の鉱石です。元の乳白色から、一度は漆黒に近いほど色合いが変容しつつ、さらに美しく変化することから、持ち主を覚醒させ、殻を破る手助けをする効果が期待できます。目標達成などの意味もあるため、仕事で伸び悩んでいる人や、成功への道標が欲しい人などにおすすめです。
見た目に癖が少なく、アクセサリーとしても使いやすいので是非一度チェックしてみてくださいね。