皆さんマシシという美しい青色の天然石をご存知ですか?
あまり耳にすることは少ない石の名前ですが、なぜならマシシという名前よりもブルーベリルと呼ばれることの方が多いからのようです。
石としてはアクアマリンとほぼ同じ石と言われていますが、比べるとマシシの方がアクアマリンより濃い青色をしています。
とても貴重な石でレア度が高く情報もあまり出回っていないマシシですが、少しでも魅力が伝わるようできる限りの情報をお伝えしますので最後までお読みください。
※画像はアクアマリンの原石となります。
マシシの豆知識天然石コラム
産地について
マシシの主な産地はブラジルやマダガスカルと言われています。
その他の地域でもアクアマリンやベリルが採掘される場所ではマシシが見つかる可能性があります。
名前の由来について
1917年にブラジルのミナスジェライス州アラスアヒ・ピアウイ地域にあるマシシ鉱山で発見されたことから、地名にちなんでマシシと名付けられました。
マシシという名前はなじみが無く聞いたこがない方も多いですが、ブルーベリルまたは青の濃いアクアマリンと同じ様な石と言えばイメージしやすいかと思います。
このマシシという石の名前が浸透しない理由の一つに、国際鉱物学連合ではマシシという新しい鉱物名でなくベリルの変種として扱い、マシシではなくブルーベリルと呼ぶことを推奨しているという点があるでしょう。
マシシの他にもアクアマリン、エメラルド、ゴシュナイトなどもベリル系の石で、それぞれのカラー名+ベリルの呼び名が同じく推奨されています。
マシシは英語圏だとマキシックスと呼ばれることもあり、日本ではストーンショップにより呼び方は違うので購入の際には注意しましょう。
マシシの見た目と輝きは?
マシシはピンク色のモルガナイト、緑色のエメラルドなどと同じくベリル系の天然石ですが、鉄が含まれるためアクアマリン同様に青色をしています。
アクアマリンと比べると濃い青色をしているため、ブルーベリルと呼ばれる事もあります。
この青色の濃淡は二価鉄イオンの量が影響していると言われています。
ただ注意点として、マシシ特有の濃い青色も直射日光に当たると徐々に色が薄くなり緑色に、そして最終的には黄色に変化します。
黄色くなってしまったマシシは宝石としての価値が下がってしまいますので要注意です。
以前、マシシの美しさのとりこになった宝石商が大量のマシシを仕入れたのですが、知らずに太陽光にあててしまい美しい青からなんの変哲もない黄色の石になってしまい大損したと言われています。
また、ピンク色、緑色、黄色などの一般的なベリルに、ガンマ線、中性子、X線を当てることで、濃い青色に変化することもわかっていますので、マシシが欲しいという方は偽物を購入しないように注意しましょう。
マシシの石の意味・石言葉
マシシをはレアな石のため石言葉や石の意味はっきりわかっていませんが、ベリル系の石という事でベリルの石の意味を紹介します。
- ストレスをブロックする
- 不安や心配の防止
- 調和と愛をもたらす
- 先入観を取り除く
- 事故から身を守る
- 邪気を払う
ベリル系の石が持つ秘めたるパワーを紹介しました。
こんなアイテムに加工されています
マシシはストーンショップではあまり見かける事はありませんが、程度の良い石は宝石として流通しています。
指輪やペンダントヘッドなどのアクセサリーに加工されることが多いです。
マシシの基本情報(和名・原産地・硬度など)
和 名:-
色 彩:青
原産地:ブラジル・マダガスカル
組 成:Be 3 Al 2(SiO 3)6
硬 度:7.5~8
比 重:2.7
光沢:ガラス光沢
劈開性:不完全
マシシの浄化・お手入れ
クラスター:〇
セージ:〇
日光浴:✕
月光浴:〇
水浴:〇
マシシのまとめ
今回ご紹介したマシシですが、アクアマリンに比べると濃い青色が魅力的なベリルグループの天然石ということはわかって頂けたと思います。
ベリルグループには同じ青系のアクアマリン、ピンク色のモルガナイト、赤色のビクスバイト、黄色のヘリオドールなどがあり、中の成分によって様々なカラーになるところがベリルの面白いところです。
天然のマシシの他にもX線などでの人口照射もののマシシもあるようなので、購入する際には信頼できるストーンショップで購入するようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。