別名でアズライトイングラナイトと呼ばれ、アズライト(藍銅鉱)とグラナイト(花崗岩)が共生して出来上がった鉱石です。
アズライトは単斜晶系の二次鉱物でマラカイトと共生することがほとんどですが、生成条件の異なる火成岩のグラナイトに取り込まれて発見されることは極めて稀で、希少なものとして知られています。
アメリカ・アリゾナ州にあるツーソンで開催されているツーソンミネラルショーで2014年に初出品され、アズライトの青色と雲母を含むグラナイトの色合いの美しいコントラストから、年々人気が高まりを見せている天然石です。
パワーストーンとしても注目されており、潜在能力の開花や癒しの意味を持つなど、非常に強力なヒーリング効果を持つ奇跡の石として愛用者を増やしています。
そんなK2ストーンについて紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
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K2ストーン(アズライトイングラナイト)の豆知識天然石コラム
産地について
K2ストーンは2021年現在、パキスタン・インド・中国の3国の国境に位置する、カラコルム山脈のなかの測量番号2号、いわゆるK2でのみ産出される鉱石です。
8,911mもの標高を持つK2の麓、パキスタン側にあるギルギット・バルティスタン州スカルドゥで取れます。
この地は天候の変化やアクセスの悪さ、冬の登頂成功者が未だにいないほどの過酷な環境から、エベレストを超える世界一の登頂難易度の非常の山としても知られており、麓といえど採掘環境の厳しさと極限られた場所でのみ産出される希少さから、大変貴重な天然石として取引されています。
名前の由来について
K2ストーンは、名峰のK2で産出されたことからその名で呼ばれ、藍銅鉱を含む花崗岩ということでアズライトイングラナイト(Azurite in Granite)という名前もつけられています。
その他にも、K2ブルー・K2アズライト・K2グラナイト・K2ブルーグラナイト・K2ジャスパーなど、最近になって市場に出回り始めた影響からか名前が定まっておらず、別名が非常に多い石としても有名です。
海外で流通する際にはK2 Blue Jasperという名前で取り扱われますが、グラナイト部分が石英の成分を多く含むもののジャスパーとはまるで異なります。
K2ストーン(アズライトイングラナイト)の見た目と輝きは?
K2ストーンは、ベースのグラナイトの大半が石英成分(SiO₂)でできているため白っぽく、それに対しアズライトが小範囲で取り込まれているため青色がドット状に点在しています。
グラナイトは石英以外にもフェルドスパー(長石)のほか、ラメ剤としても使われることのあるバイオタイト(黒雲母)や酸化チタンなども含むため、白地に細かく黒の斑点が入っており、磨き上げたガラス光沢ときらめく雲母が上品なきらめきを放つ鉱物です。
K2ストーンのなかでも青色のほかに緑色が混ざり合っている場合がありますが、アズライトは目が覚めるような青色であるほかに、水分を吸収するとマラカイト(孔雀石)に変質し緑色へと変色する性質をもつことから、微量のマラカイトが混入する場合もあり、さらに希少性が増すといわれています。
どんな効果が期待できる石なの?
K2ストーンは、アズライトとグラナイト双方の特徴を兼ね備えているといわれており、直観力や想像力の向上、潜在能力の開花、洞察力を身に着ける、自立を促し自身の意思で物事を判断できるようになるなどの石言葉を持つ天然石です。
そのほか、サイキックアタックを防ぎ、頭痛や片頭痛を抑え、心身に癒しを与え、天と地からのエネルギーを身に宿すなどの幅広く強力な石の意味を持ち、一説にはラリマー・チャロアイト・スギライトの3大パワーストーン以上の効果が期待できるともいわれています。
また、モルダバイトなどのクリスタルを取り扱うショップの経営や著作などで広く知られる、ヘブン&アース社のロバート・シモンズ氏をして最も強いヒーリングストーンと言わしめたとしても有名です。
第三の眼やクラウンチャクラなどに強く影響し、第六感の活性化や人の意識・能力面に強くアプローチし、富や健康など多くの恵みをもたらすとされています。
こんなアイテムに加工されています
K2ストーンは、アズライトの青色を活かしてカボションカットを施したペンダントヘッドなどにするほか、ビーズ等のアクセサリー加工を施すのが一般的です。
また、柄や色彩の美しさを前面に出すよう、丸玉やタンブル状に加工して置石としても使われれます。
グラナイトは硬度が比較的高く建材としても使われますが、アズライトはモース硬度が低く、硬さの面ではアンバランスな鉱石なので、取り扱いには注意が必要です。
K2ストーンK2ジャスパー(アズライトイングラナイト)の色が変色する現象について。
K2ジャスパーのブレスレットや天然石を購入した方の中に「ブレスレットの白い部分の色が濃く変色し茶色っぽい色になった」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
それはアズライトイングラナイトの「花崗岩(かこうがん、英: graniteグラナイト)」の部分が錆びることによって起きる現象です。
花崗岩(かこうがん、英: granite)は別名「御影石(みかげいし)」といわれ日本でもおなじみの石です。
例えば、キッチンの天板に使用されていたり、墓石などにも使用されている石なのです。
この花崗岩(かこうがん、英: granite)は鉄分を含んでおり、日常生活で使用する中で鉄分が錆びてしまい変色することがあります。
ちなみに錆びてしまっている御影石のことは「サビ御影」と呼ぶそうです。
具体的にどのような状況に保管すると変色するかは様々ですが色が濃くなったり少し茶色気味に変色した場合は石の中の成分が錆びてしまっているということになります。
K2ストーン(アズライトイングラナイト)の基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:藍銅鉱入り花崗岩(らんどうこういりかこうがん)
色 彩:ガラス光沢で、白地に青色・黒色
石言葉:潜在能力の開花、自立
原産地:カラコルム山脈(パキスタン・ギルギット側)
組 成:CU₃(CO₃)₂(OH)₂ [アズライト組成] 硬 度:グラナイトの硬度:7/アズライトの硬度:3.5~4
比 重:グラナイトの比重:2.9/アズライトの比重:3.7
K2ストーン(アズライトイングラナイト)と組み合わせると良い石
・アイオライトは「能力の向上を助け、仕事に好影響をもたらす」
・シルバールチルクォーツは「潜在能力を開花し、成功への道を指し示し」
・ブルーレースアゲートは「ストレスを解消し、穏やかに人と接することができる」
・ラピスラズリは「厄を払い、健やかな日々をもたらす」
K2ストーン(アズライトイングラナイト)のヒーリング
・直観力・想像力の向上
・洞察力を高める
・潜在能力の開花
・自身の意思で行動する
・自立心をもたらす
・頭痛の緩和
・癒しを与える
・サイキックアタックを防ぐ
・天と地のエネルギーを感じられる
K2ストーン(アズライトイングラナイト)の浄化・お手入れ
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ×
月光 ◎
浴水 ×
K2ストーン(アズライトイングラナイト)のまとめ
K2ストーンは、世界一の登頂難易度で知られる険しい山のK2で産出され、その険しさに比例するように強烈な石の意味を持っています。産地が極めて限定され、大変希少性の高い鉱石としても知られているほか、ヒーリング効果が非常に高いといわれており、疲れが取れず困っている方や能力面で伸び悩んでいる方、正しく物事を見れる洞察力を身につけたい場合などにおすすめです。
アクセサリーとしても人気の高いK2ストーンですが、置石として部屋に置けば、その鮮やかな青ときらめく雲母の輝き、グラナイトの柔らかな色味で心をきっと癒してくれることでしょう。