天然石コラムの目次
カンテラオパールの豆知識天然石コラム
産地について
カンテラオパールは、メキシコで産出される天然石です。
通常のオパールとは違って、メキシコ産の流紋岩質（りゅうもんがんしつ）の母岩ごと加工することがカンテラオパールの特徴です。
基本的にメキシコ産のものだけをカンテラオパールと呼ばれていますが、近年ではオーストラリアで産出された母岩つきのオパールもカンテラオパールと呼ばれることがあります。
名前の由来について
カンテラオパールのカンテラとは、火山岩のことです。
メキシコではオパールの母岩である、流紋岩質のことをカンテラと呼ぶことから、そのままカンテラオパールと呼ばれるようになりました。
メキシコで採られるオパールとして、そのままメキシコオパールの名前で販売されることがあります。
また、オパールは古代サンスクリット語で「宝石」の意味を持つ「ウパラ」が由来です。
カンテラオパールの見た目と輝きは？
カンテラオパールは、母岩がドーム型にカットされています。母岩を研磨していくうちに中心にオパールが現れます。
母岩の中にあるオパールの見た目は、まるで卵の中から覗く宝石のようです。特徴的な見た目と、母岩つきのボリューミーな存在感がカンテラオパールの魅力です。
比較的産出量が多い天然石なので、リーズナブルな価格帯で購入できるところも人気の理由です。ただし、カンテラオパールの人気を利用した偽物も流通しているため注意しましょう。
偽物はジュエリーに加工できないような小さなオパールを、流紋岩の中に埋め込んで作ります。そのため、近くで見ると母岩とオパールの境目が遠目から見てもはっきりしており、つなぎ目がない本物とくらべるとかなり違和感があります。
素人でも見分けがつく見た目なので、購入時はつなぎ目が目立たない自然なドーム型のカンテラオパールを選んでください。
どんな効果が期待できる石なの？
カンテラオパールは持ち主にポジティブなエネルギーをもたらす天然石です。メキシコで栄えていたアステカ文明の時代から、オパールは不思議なエネルギーを持つ意志として大切に扱われてきました。
オパールならではの赤、青、白などの多彩な光沢は、1つに絞れないほどさまざまなエネルギーを蓄えていると考えられています。
ほかにもアイデア力を高めたり、過去のトラウマを癒したりと、持ち主に前向きなヒーリングをもたらしてくれることでしょう。
見た目にも美しい天然石なので、ぜひお気に入りのカンテラオパールをインテリアとして飾ってみてはいかがでしょうか。
こんなアイテムに加工されています
カンテラオパールは母岩といっしょになっているため、ドーム型に研磨した原石がそのまま販売されています。
また、オパールが小さいタイプは、小ぶりに研磨してペンダントトップに加工されることもあります。
カンテラオパールの独特の輝きや風合いを楽しむのなら、大きめの原石結晶がおすすめです。
カンテラオパールの基本情報（原産地や石言葉など。）
和 名：蛋白石
色 彩：流紋岩の空洞部分にオパール
石言葉：虹の輝き
原産地：メキシコ
組 成：SiO2・nH2O
硬 度：6.0～6.5
比 重：2.1
カンテラオパールと組み合わせると良い石
オニキスは「ネガティブな感情の発生を抑える」
クリソプレーズは「目標達成に向けて自信と勇気を与える」
ハウライトは「心身の浄化をしてネガティブエネルギーを跳ね返す」
マラカイトは「ストレスの緩和と心身のデトックス」
シャーマナイトは「過去の悲しみや苦しみから解き放つ」
スモーキークォーツは「癒しや精神の安定をもたらす」
アマゾナイトは「前向きな気持ちにしてくれる」
カンテラオパールのヒーリング
・ポジティブなエネルギーをもたらす
・創造力を高めて新しいアイデアを有無
・過去の経験や失敗のトラウマを和らげる
・持ち主が抱える劣等感を癒す
・柔軟な考え方を持って視野を広げる
・失った自信を取り戻す
・マイナス思考をプラス思考に切り替える
・低迷期や停滞期から脱出するサポートをする
カンテラオパールの浄化・お手入れ
カンテラオパールは、直射日光や水濡れによる変質リスクがあります。
エネルギーが弱まっていると感じるときは、水晶クラスターやホワイトセージを使うなど空間ごと浄化しましょう。
ほこりなどの汚れが気になる際も、表面を傷つけないようやわらかいクロスで拭き取ってください。
クラスター 〇
セージ 〇
太陽光 ×
月光 〇
浴水 ×
カンテラオパールのまとめ
カンテラオパールは卵の中にオパールを閉じ込めたようなユニークな見た目が人気です。
オパールならではの光の角度によって、さまざまな光沢が楽しめる遊色効果は、見るたびに新しい発見があります。
比較的産出量が多いので、個性的な天然石をお探しの方はぜひ入手してみてはいかがでしょうか。
