モスコバイトとは？産地・硬度と天然石の特徴

バイヤー山本

モスコバイトという天然石をご存知ですか？モスコバイトは雲母の仲間で、赤みを帯びた見た目をしています。光に当てるとキラキラと細かい粒子の輝きが見える、美しい天然石です。古くから漢方に使われてきた歴史があり、不老長寿や内臓の衰えをケアすると考えられてきました。この記事ではモスコバイトについてくわしくご紹介します。産地や見た目の特徴などを解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

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モスコバイトの豆知識天然石コラム

産地について

モスコバイトの主な産地は、ロシアのモスクワや中国など各地で産出されています。かつてはロシアのウラル山脈で多く見つかっていた天然石で、そこからヨーロッパを通じて世界中に広まったとされています。

今ではロシアだけでなく南米や中国、さらに茨城県桜川市など日本の一部地域でもモスコバイトが見つかっています。

ロシアでの産出量は落ち着きつつあり、現在の大手産出国は南米です。モスコバイトは「白雲母」のことで本来は白や透明の見た目をしています。しかし、アクセサリーとして加工されている多くはマンガンを含んだことで赤みを帯びています。

昔から石薬として活用されていて、漢方では不老長寿の薬だと考えられてきました。また、五臓の衰えや病気を癒す五労七傷などに効果があると言われており、疲労緩和の薬としても活用された歴史があります。

中国から漢方の文化が伝えられた日本でも、モスコバイトは薬に使われてきました。実際に奈良県奈良市の重要物品を納める場だった正倉院には、モスコバイトを粉末にした「雲母粉」といわれる石薬が保管されています。

名前の由来について

モスコバイトの名前の由来は、地名のモスクワだったとされています。発見当時から、モスコバイトはウラル山脈からモスクワを経由してヨーロッパに輸出されていました。

モスクワを経由して世界各地に流通や輸出が盛んだったことで、モスクワの地名の一部をとって「モスコバイト」と名付けられたのです。

このモスコバイトという言葉は、直訳すると「モスクワ市民」という意味です。それほどモスコバイトは、モスクワを中心に輸出が栄えていたことがわかります。

モスコバイトの見た目と輝きは？

モスコバイトは白雲母のことで、本来は白い見た目をしています。しかし、市場で流通する多くは、マンガンを含んでおり、薄っすら赤みやピンクがかった見た目をしています。

まるでミルフィーユのように薄い層が重なって形成されています。この層は特定の方向に剥がれる性質があり、「千枚はがし」と呼ばれることがあります。また、硬度が低いため加工しやすく、砕いて混ぜることでキラキラしたパール状の質感を演出できます。

モスコバイトは粉末状に加工され、化粧品やネイル、塗料の原料にも使われています。同じ白雲母の中にはブラジルのミナスジェライス州でのみ産出される「スターマイカ」があります。

スターマイカは結晶が星のように成長する石で、薄い層が幾重にも折り重なった構造です。雲母一つひとつが星の形をしている、とても不思議で希少な白雲母です。

どんな効果が期待できる石なの？

モスコバイトは漢方に使われてきた歴史があるように、健康的な日々をもたらす天然石だと考えられています。

心身の不調を整え、エネルギーを活性化させることで精力的な毎日を送っていけますよ。特に強い疲労感や、内臓の衰えを感じている方の健康のお守りに有用だと言われています。

人の意見に左右されない意志の強さや、緊張を和らげるヒーリングストーンでもあります。心も体も整えてくれる天然石として、幅広い年代の方におすすめですよ。

こんなアイテムに加工されています

モスコバイトはヒーリングストーンとしてブレスレットに加工されています。また、装飾品だけでなく、粉末状に加工したモスコバイトは化粧品にも用いられています。

加工品として流通するものの多くは、マンガンが入っていて赤色をしています。硬度は低めであるものの、水や紫外線にも強いので比較的扱いやすいところも魅力と言えるでしょう。

モスコバイトの基本情報（原産地や石言葉など。）

モスコバイトと組み合わせると良い石

モスコバイトのヒーリング

モスコバイトの浄化・お手入れ

モスコバイトのまとめ

モスコバイトは健康をもたらす天然石だと考えられてきました。心身を整えていくことで、現在の身体の不調を和らげるサポートになります。

基本的に赤みを帯びた見た目ですが、本来は白く透明感がある見た目をしています。

モスコバイトによって、白っぽさが強いものもあれば赤褐色の状態があるため、好みの石を探してみてください。