日本では昔から印鑑や根付の素材として馴染み深いアイボリー(象牙)ですが、実は「
あの10円玉で同じみの正倉院の宝物として保管されている、「紅牙撥鏤尺」という物差しも象牙で作られていて、さらに驚くことに古代ギリシャ時代のパルテノン神殿の中にも象牙で作られたアテネ像があるそうです。
そんな神秘的な魅力を放つアイボリーですが、現在、ワシントン条約によって輸入が禁止されているので、手に入れるのは難しくなっているのが現状です。
当店では取り扱いはございませんが、皆様が象牙購入にまつわるトラブルに巻き込まれないよう注意点も詳しくご紹介して
アイボリー(象牙)の豆知識天然石コラム
産地について
アフリカゾウやアジアゾウの生息地が産地となりますが、現在は象牙の輸入は禁止されています。
【アフリカゾウの生息地】
- タンザニア
- アンゴラ
- ウガンダ
- エチオピア
- エリトリア
- ガーナ
- ガボン
- カメルーン
- ギニア
- ギニアビサウ
- ケニア
- コートジボワール
- コンゴ共和国など
【アジアゾウの生息地】
- インド
- インドネシア
- カンボジア
- スリランカ
- タイ王国
- マレーシアなど
名前の由来について
象牙の英名はアイボリーで、語源の「Ivory」は、ラテン語で象牙を意味する「ebur」
*象の牙は門歯(切歯)が発達したものです。
象牙の見た目と輝きは?
象牙のちから
象牙にもパワーストーン同様に目には見えない力があると言われていて、昔から権力者などに好まれていました。代表的な象牙のパワーをいくつかご紹介していきます。
- 失ってはいけない優しさを保つ
- 気品と清純さを併せ持つ
- 倫理観の向上
- リラックス効果
こんなアイテムに加工されています
象牙購入時の注意点
象牙が漢方薬に!?
アイボリー(象牙)の基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:象牙(ぞうげ)
色 彩:白色・乳白色・黄色
原産地:アフリカ・アジアの密林
組 成:(Ca3OH)2(PO4)6CA4
硬 度:2.5
比 重:1.7~2
アイボリー(象牙)の浄化・お手入れ
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ✕
月光 ◎
浴水 △
アイボリー(象牙)のまとめ
今回は天然石ではありませんでしたが、昔から日本人に愛され利用されているアイボリー(象牙)についてご紹介しました。
とても魅力的ですが、残念なことに象は絶滅に向かっていることも事実です。
ワシントン条約で輸入を禁止されてからも、印鑑やアクセサリーなどの原料として象牙が日本で流通してしまっている現状を考えると、密猟された象牙を輸入している可能性が高いと専門家の方がおっしゃっていました。象牙の形状を保っていなければ登録も必要ないため、今後も印鑑などとして象牙は流通していくと考えられます。
象の絶滅を避けるためには、より厳格に象牙を管理していく必要があるかもしれません。