アイドクレース(ベスビアナイト)の豆知識天然石コラム
産地について
アイドクレースはノルウェーやフランスなど、世界各地で産出される天然石です。日本でも北は北海道、南は宮崎県まで複数の地域で発見されています。
中でも神奈川県では、アイドクレースが指定天然記念物の天然石に選ばれています。神奈川県西丹沢では、アイドクレースの和名である「ベブス石」として登録されています。丹沢と言えば、水晶をはじめとする天然鉱物が見つかる地として知られています。
個人的な採集は禁止された地域も多いですが、古くよりも鉱物採集家の間で知られる有名な地です。
名前の由来について
アイドクレースは正式名称「ベスビアナイト」と言います。この名前は1975年にイタリアのベスビアス火山で発見されたことが由来です。しかし、世間ではアイドクレースの名称で広く流通しています。
このアイドクレースの宝石名は、ギリシャ語でジルコンやペリドットと混同されがちな見た目が由来です。「見かけ」を意味するアイドス(eidos)と、」混ざり合い」を意味する「クレイシス(krasis)」が組み合わさった名前です。
アイドクレース(ベスビアナイト)の見た目と輝きは?
アイドクレースは抹茶や緑茶を思わせる、やさしい緑色が一般的です。ガーネットとともに産出されることが多く、原石そのままの状態だとガーネットと区別がつかないとも言われています。
アイドクレースは抹茶色の天然石として知られていますが、実はさまざまな別名があります。これは産地や色の違いによって、細かく分類されているのです。
しかし、アイドクレース自体が流通量の少ない天然石なので、知名度がある「アイドクレース」の名前でひとくくりにされています。
たとえばカリフォルニアで産出される、やさしい緑色のアイドクレースは「カリフォルナイト」と呼ばれます。
ほかにも黄色みが強いものは「クサンナイト」、銅によって青みを帯びたものを「シブリン」と名付けられています。
どんな効果が期待できる石なの?
アイドクレースは、安らぎや慈愛の精神を与えてくれます。
日々の仕事や人間関係でのストレスやプレッシャーから守ってくれるので、精神的な疲れが気になる方のお守りにおすすめです。
アイドクレースは優しい緑色で、ひっそりと静けさのある美しさがあります。慈愛の精神でお互いの良さを認め合い、許すことができるので、人間関係を良好にしていけます。
真実の愛に目覚めてパートナーとの関係も、さらに深めていくことができますよ。
こんなアイテムに加工されています
アイドクレースはパワーストーンブレスレットや、ピアス、ペンダントなどに加工されています。やさしい抹茶色は、ほかの天然石と並べてもお互いの良さを引き立ててくれます。
水晶やガーネットなどと組み合わせたブレスレットも人気があります。
アイドクレース(ベスビアナイト)の基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:ベスブ石
色 彩:緑色・黄色・青色・紫色・白色など
石言葉:二人の愛
原産地:ノルウェー・フランス オートピレネー
組 成:Ca19(Fe,Mn)(Al,Mg,Fe)8Al4
硬 度:6.0~7.0
比 重:3.32~3.47
アイドクレース(ベスビアナイト)と組み合わせると良い石
アメジストは「真実の愛を守り抜く一途な感情を養う」
ラブラドライトは「仕事運・勉強運を向上させる」
翡翠は「成功と繁栄をもたらす」
ゴールドルチルクォーツは「ビジネス運と金運を高める」
ペリドットは「明るく前向きな感情をもたらす」
セレナイトは「直感力と決断力を高める」
アマゾナイトは「迷いや雑念を振り払って目標や未来に向かって進む」
アイドクレース(ベスビアナイト)のヒーリング
・愛をつなぐパワーを強める
・良好な人間関係を築き上げる
・慈愛の精神を育む
・癒しの力をもたらして精神的疲労を払う
・邪悪なものを追い払う
・ストレスやプレッシャーから身を守る
・悪意や嫉妬・憎悪などのマイナス感情から引き離す
・真実の愛によってパートナーとの絆が深まる
アイドクレース(ベスビアナイト)の浄化・お手入れ
アイドクレースは長時間日光にさらすと、退色する恐れがあります。直射日光にあたる日光浴は避けて別の方法で浄化しましょう。
また、流水で洗浄はできますが衝撃に弱いので、強くこすったり超音波洗浄機を使ったりするのは控えてください。流水で流したあとはすぐに布で水分を拭き取りましょう。
アイドクレースへの負担が少ない、水晶クラスターやセージを焚く浄化方法や、月光浴がおすすめです。
クラスター 〇
セージ 〇
太陽光 ×
月光 〇
浴水 △
アイドクレース(ベスビアナイト)のまとめ
アイドクレースは、世界中で産出される天然石です。その中でも産地や色によって名前が分けられていて、さまざまな変種があります。
市場ではアイドクレースの名前で販売されることが多いですが、中には青やピンク系の変種も存在します。まだ知られていないアイドクレースも世界に眠っているとも言われています。
謎が多いアイドクレースの魅力を、ぜひお手元で実感してみてはいかがでしょうか。