チタンの豆知識天然石コラム
産地について
チタンの原料となる鉱石は中国・オーストラリア・南アフリカ・インドで多く産出されています。日本では採算が合うチタン鉱石が取れないため、全て海外からの輸入に頼っています。日本の広範囲にある砂鉄にもチタン酸化物が含まれ、チタン原料として利用しようという動きもあったようですが、コスト的に合わないため現在では研究はされていないそうです。
名前の由来について
1791年にチタンのもととなる鉱石を初めて発見したのは、イギリス人牧師のウィリアム・グレゴーです。メナカン谷で発見したことから地名に由来してメナカンナイと名付けたそうです。そして、その4年後ドイツの科学者であるマーチン・ハインリヒ・クラプローが、ハンガリー産の鉱石が今までにない金属酸化物から構成されていること突き止め、その金属酸化物にギリシャ神話のタイタン(巨人)にちなんでチタンと名付けました。このハンガリー産の鉱石が後にメナカンナイと同じ鉱石だったという事が判明したため、チタンの発見者はウィリアム・グレゴー、命名者はマーチン・ハインリヒ・クラプローと言われるようになりました。現在、皆さんの生活に溶け込み利用されている金属としてのチタンに製錬されるようになったのは、1910年にニュージーランドの科学者マシュー・A・ハンターが高純度のチタンの分離に成功してからのことです。
発見から命名、そして生活に利用できるようになるまでの歴史を考えるとチタン製のゴルフクラブを握るたびに、チタンに想いを馳せロマンを感じてしまうのは私だけでしょうか?
チタンの見た目と輝きは?
製錬したチタンはネックレスなどを思い出してもらうと解りやすく、シルバーより若干濃い色をしています。
こんなアイテムに加工されています
アクセサリーとしては、ピアス・ネックレス・指輪など様々なアイテムに加工されています。チタンの優れた点は他の金属に比べると金属アレルギーが出にくいと言われている点で、シルバーやステンレスでは金属アレルギーがでてしまう方の多くに愛用されています。アクセサリー以外には、ロケットや飛行機のパーツを始め、車のエンジン・ゴルフクラブ・屋根・メガネなど様々なアイテムで利用され、最近では、歯科治療のインプラントや膝などの人工関節にもチタンが使われています。チタンは私たちの生活には無くてはならない金属と言えるでしょう。
チタンの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:-
色 彩:-
石言葉:慈愛と慈しみ
原産地:中国・オーストラリア・南アフリカ・インド
組 成:Ti
硬 度:-
比 重:4.5
チタンのちから
- 良き理解者を得る
- 結果を出す
- 初志貫徹
- ネガティブブロック
チタンの浄化・お手入れ
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 -
月光 ◎
浴水 ◎
チタンのまとめ
金属アレルギーも出にくく鋼鉄よりも硬い強度を持つなど様々な特徴を持つチタンについて今回は紹介していきました。令和の時代が便利に過ごせているのも1791年にチタン鉱石が発見されたおかげと言っても過言ではありませんね。チタンに続く鉱石や金属が今後も世界のどこかで発見されたり、新たな研究によって錬成されることを想像するとワクワクしてしまいますね。きっとチタンを発見したウィリアム・グレゴーもこんなにもチタンが利用されるなんて想像もしていなかった事でしょう。