ルベライトの豆知識天然石コラム
産地について
ルベライトは主にブラジルやイタリアで産出される天然石です。トルマリンはアメリカが有名な産地ですが、ルベライトは産出量が少なく見つかる地も限定的です。
そのためブラジル産が有名で、宝石品質の色鮮やかなものはさらにレアでめったにお目にかかれません。特にトルマリンは生成過程でインクルージョンが入りやすい特性があるうえ、ルベライトの赤色は化学物質のマンガンによる成長中の結晶が傷つきやすい傾向があります。
つまり、鮮やかなピンクや赤が目立つルベライトほど、インクルージョンや結晶の欠けにより傷が目立つ状態になりやすい特徴があります。色鮮やかでありながら宝石に使える透明度が高いルベライトはとても希少です。
名前の由来について
ルベライトの名前は、ラズベリーのような赤みを持つトルマリンとして、ラテン語の「赤みを帯びたもの」という意味を持つ「rubellus」が由来です。これは赤い宝石として有名なルビーの語源である「赤色(rubeus)」と近い意味の単語です。
和名ではトルマリンを意味する紅電気石と呼ばれています。この電気石という呼び名は、トルマリンの結晶を加熱すると、一端がプラスになりもう片方がマイナスに帯電する特性が由来です。
トルマリンの特性は1700年代には判明しており、当時から静電気を帯びる不思議な石として扱われてきました。
ルベライトの見た目と輝きは?
ルベライトの見た目は、ピンク色から赤色、赤紫色をしています。透明度が高いものほど高値がつきますが、インクルージョンや中の割れが目立つものもあります。
ルベライトの赤色が作られるのは含有されるマンガンの色が理由です。マンガンの鮮やかな赤色に、トルマリンの組成が組み合わさって生まれる、独特の赤紫やピンクのカラーはとても美しく存在感があります。
どんな効果が期待できる石なの?
ルベライトは美しい赤色やピンク色を持つ天然石として、女性のお守りに人気です。持ち主に眠っている女性性を呼び覚まし、人としての魅力を高めると言われています。
また、愛情深い精神を養うサポートもするため、他人に対して優しく丁寧に接したい方も身に着けてみましょう。深い癒しや精神の安定をもたらすヒーリングストーンでもあり、日々を穏やかに過ごすサポートをしてくれます。
こんなアイテムに加工されています
ルベライトはネックレスやリング、ブレスレットなどさまざまなアクセサリーに加工されています。ちなみにルベライトと認定されるトルマリンは、識別機関ごとに決められた色の濃さがあります。
その範囲内に入ったトルマリンのみが、ルベライトとして流通されます。色が濃すぎてもルベライトにならず、薄い赤色もルベライトにはなりません。基本的にはピンク色が残る赤いカラーが、ルベライトとして扱われています。
ルベライトの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:紅電気石
色 彩:赤紫、赤色、ピンク色
石言葉:寛大、潔白
原産地:ブラジル、イタリア、ミャンマー
組 成:Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4
硬 度:7.0~7.5
比 重:3.06
ルベライトと組み合わせると良い石
ルチルクォーツは「洞察力を高めて本質を見抜く」
ウォーターオパールは「感受性を高める」
ラリマーは「自分を愛するきっかけを与える」
トパーズは「人同士の縁をつなげる」
オニキスは「感情をコントロールして冷静さをもたらす」
ダンビュライトは「前向きに日々を送る」
ルベライトのヒーリング
・女性性の魅力を高める
・愛情を持って人に接する精神を養う
・メンタルを安定させる
・力を抜いて素の自分を出せる相手を見つける
・自己肯定感を高める
・自身の外見や内面の魅力を引き出す
・愛情表現力を高める
・生命力や日々の活力を高める
ルベライトの浄化・お手入れ
ルベライトを浄化する際は、日光浴や流水を使う方法は避けましょう。硬度が高いため日常的に身に着けやすいですが、強くぶつけたり摩擦が起きたりすると、表面にキズがついてしまう可能性があります。
基本的にやわらかい布で表面を拭いてケアしましょう。特にキズやインクルージョンが目立つルベライトは破損しやすいため、取り扱いには気を付けてください。
エネルギーの低下が気になるときは、水晶クラスターのそばに置くか、ホワイトセージを焚いて浄化しましょう。
クラスター 〇
セージ 〇
太陽光 ×
月光 〇
浴水 ×
ルベライトのまとめ
ルベライトはトルマリンの中でも、美しい赤やピンク色を持った天然石です。ブラジルのミナスジェライス州が主な産地であり、通常のトルマリンよりも希少性が高いと言われています。
しかし、硬度が高く宝石品質のルベライトもそこそこ産出されるため、比較的安価で選べるところも魅力です。ネックレスや指輪はもちろん、パワーストーンブレスレットとしても気兼ねなく楽しめます。
特に女性性に働きかけると言われているため、自身が身に着けるためはもちろん、大切な人へのプレゼントに贈ってみてはいかがでしょうか。