知らない人はいないと言っても過言ではない「クォーツ(水晶)」ですが、日本では国石とされていて、古くは『水精』と呼ばれ精霊が宿る霊石として神聖な儀式などを執り行う際に使用されてきた歴史があります。
また、チベット密教の高僧達もヒマラヤで採れた水晶を「ヒマラヤ山・魔法の石」と呼び、肌身離さず身に付けているほど神秘的なパワーを持つ天然石です。
水晶はマグマによって熱くなった水が冷えることによって形成され、成長速度としては100年に1mmという非常にゆっくりとしたスピードです。大きな原石を見ているとこのサイズになるまでどれだけの年月がかかったのだろうなどと考えると、歴史の移り変わりを感じずにはいられません。
クォーツ(水晶)の豆知識天然石コラム
産地について
クォーツ(水晶)の産地はブラジル・マダガスカル・アメリカ・スイス・オーストラリア・カナダ・ヒマラヤ山脈・日本など世界各地で産出され、日本では山梨県の昇仙峡近辺が良質の水晶の産地として知られていました。
ヒマラヤ山脈で産出される水晶はエネルギーが強い・ブラジル産は透明度が高くアクセサリーに最適・中国産は白色など産地ごとの特徴があります。
名前の由来について
クォーツ(水晶)の名前の由来は、昔の人々はクォーツを氷の化石と信じていたため、ギリシャ語の「Krystallosiko=氷」から名付けられました。
和名の水晶は、中国での呼び名で、「晶」という漢字には輝くという意味があり、水のように輝く石という意味を込めて水晶と名付けられとも言われています。
クォーツ(水晶)の見た目と輝きは?
クォーツ(水晶)の見た目は無色透明でキラキラとしたガラスの様な光沢があります。同じ組成をしていても、色や透明度によってクォーツ(水晶)の呼び方は変わりますので代表的なものをいくつかご紹介します。
- ミルキークォーツ(石英):透明度がなく乳白色
- ローズクォーツ(紅水晶):赤色で薔薇石英とも呼ばれる
- シトリン(黄水晶):透明で黄色の水晶
- アメジスト(紫水晶):結晶内の鉄分の影響で紫色になった水晶
この他にもクラックの有無や、他の鉱石の内在の有無などで水晶には様々な商品名が付けられています。自分にあった水晶を探してみるのもおもしろいですね。
クォーツ(水晶)の石の意味・石言葉
クォーツ(水晶)は、その抜群の浄化作用から「万能の石」と呼ばれ、他のパワーストーンを浄化する際に利用されています。
有名な石の意味をいくつかご紹介します。
- 幸運を呼び込む
- 邪気払い
- 調和の力を増幅させる
- 迷いからの払拭
- 潜在能力の開花
こんなアイテムに加工されています
クォーツ(水晶)は丸玉のブレスレットやネックスレスをはじめ様々なアイテムに加工されています。
当店でも取り扱いがあるアイテムで、透明度の高い水晶を「玉持ち龍神」「白蛇」「銭蛙」など中国で縁起物とされるモチーフを細部までこだわった彫刻をほどこした置物が開運アイテムとして人気があります。特に中国では風水が信じられている為、玄関などに水晶の置物を置く方が大変多いそうです。
また、水晶の不思議な使用法に「クォーツ時計のムーブメント」があります。水晶には電流を加えると一定の振動を発生させるという性質があり、その性質を活用し時計の時刻表示に利用しています。
クォーツ(水晶)の基本情報(和名・原産地・硬度など)
和 名:水晶(すいしょう)・石英(せきえい)
色 彩:白色、乳白色、緑色、青色、灰色 紫色(アメジスト)、黄色(シトリン) ピンク色(ローズクォーツ) 濃淡の黒色(スモーキークォーツ)など
原産地:ブラジル・マダガスカル・アメリカ・スイス・オーストラリア・カナダ・ヒマラヤ山脈・日本など
組 成:SiO2
硬 度:7.0
比 重:6.2
光沢:ガラス光沢
劈開性:なし
クォーツ(水晶)の浄化・お手入れ
水晶には、自分自身を浄化する作用がありますので、特に浄化をする必要はありませんが、水晶に輝きが足りないなと感じた場合には、太陽光や流水で浄化するのがおススメです。
クラスター:〇
セージ:〇
日光浴:〇
月光浴:〇
水浴:〇
クォーツ(水晶)のまとめ
今回ご紹介したクォーツ(水晶)は日本に根付いている天然石で、山梨県の代表的な水晶の産地で昇仙峡には水晶をご神体として祀る「金櫻神社(かなざくらじんじゃ)」があります。この「金櫻神社」は日本の水晶発祥の地とされていて、金運上昇のパワースポットとして、全国から水晶のパワーを賜りたいと参拝客が大変多く訪れています。