オブシディアンとは？産地・硬度と天然石の特徴

バイヤー山本

オブシディアンは、溶岩が急激に冷えて固まってできた天然のガラスの一種です。和名は黒曜石と言い、日本国内でも各地で産出されています。断面が鋭い形状なので、古くから矢じりや刃物に使われてきました。そんな私たちの生活用品としても活躍てきたオブシディアンは、魔除けのヒーリングストーンとしても人気です。この記事ではオブシディアンの産地や見た目の特徴、ヒーリングについてご紹介します。ぜひ最後までお読みください。

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オブシディアンの豆知識天然石コラム

産地について

オブシディアンは、アメリカのアリゾナ州や、カナダ、メキシコ、タイなど各地で採石されています。

日本国内でも昔からオブシディアンが採掘されており、比較的馴染みがある石です。質が高いオブシディアンが採れる地として、特に有名なのは北海道の十勝地方。

現地ではオブシディアンよりも、「十勝石」という名前が普及しているほど身近な存在です。実際に十勝地方にある音更川（おとふけがわ）、居辺川（おりべがわ）流域の河川では、小石状のオブシディアンが転がっている姿を確認できます。

ほかにも秋田、関東では栃木や伊豆諸島、神奈川、さらに南は長崎などでもオブシディアンが産出されています。

オブシディアンは火山活動で噴出した溶岩が、急速に冷えて固まったものです。つまり火山が近くにあるエリアでは、オブシディアンが産出される可能性があります。

急速に溶岩が冷えて固まる原因は、はっきりと解明されていません。有力なのはマグマが水中に噴出し、冷えて固まった特殊な環境下で生まれる説です。

名前の由来について

オブシディアンという名前は、発見者のオブシウス（Obsius）が由来。エチオピアでオブシディアンを発見したとの記述が、古代ローマの博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥス著作の「博物誌」に書かれています。

ちなみにアメリカのアリゾナ州とニューメキシコ州では、オブシディアンが「アパッチの涙」と呼ばれています。このアパッチはアメリカ西南部に実在した、先住民族のことです。

西部開拓時代、先住民族と開拓者との争いがありました。そして先住民族のアパッチは拳銃やライフルに対抗できず、土地を去った歴史があります。

その際悲しみのあまり流した黒い涙が、クリスタルとして固まったのがアパッチの涙（オブシディアン）と言われているのです。

オブシディアンの見た目と輝きは？

オブシディアンは基本的に、不透明な黒や灰色の見た目をしています。方珪石が含まれたオブシディアンは、黒い石の中に白い斑点模様が入っています。

また、模様がまるで花柄のように見えるオブシディアンは「フラワーオブシディアン（花黒曜石）」と呼ばれることもあります。ほかにも内包物によって若干色味が異なり、酸化鉄を含んだ赤色入りや、青色、緑色に見えるオブシディアンも存在します。

特に透明感のある「クリアオブシディアン」は産出が少なく、希少価値が高いとされています。

どんな効果が期待できる石なの？

オブシディアンは、優れた魔除けのエネルギーを持った石です。最近物事がうまく運ばない方や、悪いことが続くとお悩みの方の開運の石としておすすめです。

また困難に打ち勝つ気力を養い、集中力を高めるパワーストーンとも言われています。目標に向けて努力し、成長を促してくれることでしょう。さらに潜在的なマイナス感情を吸収し、トラウマを克服するサポートをしてくれます。

こんなアイテムに加工されています

オブシディアンはブレスレットやペンダントなどの装飾品に加工されています。また、日本では勾玉の形にカットされた、オブシディアンのペンダントも人気です。

球体だけでなくオブシディアンの鋭い形状を活かした、矢じりのように尖った見た目に加工したデザインもあります。

オブシディアンの基本情報（原産地や石言葉など。）

オブシディアンと組み合わせると良い石

オブシディアンのヒーリング

オブシディアンの浄化・お手入れ

オブシディアンのまとめ

オブシディアンは日本国内でも産出される石です。マイナス感情を浄化し、前向きな気持ちをもたらす魔除けの石として、部屋のインテリアにもアクセサリーとして身に着けるのにもおすすめです。

黒いシンプルな見た目をベースに、内包物次第で金や白、青、赤などいろいろなカラーが存在します。女性だけでなく男性でも身に着けやすいのもオブシディアンの魅力です。大切な人へのプレゼントにもぴったりの石ですよ。