皆さん糸魚川翡翠(いといがわひすい)という天然石をご存知ですか?
この石は翡翠の中でも質が高く、日本で採れる最高峰の翡翠と言っても過言ではありません。
ミャンマーなどで採れる翡翠とは別の鉱物で、勾玉などの日本古来の宝物と呼ばれる翡翠は糸魚川翡翠と同様の翡翠が使用されていたと言われています。
今回は、そんな糸魚川翡翠について詳しくご紹介していきますので、最後までお読みください。
*翡翠の画像となります。
糸魚川翡翠の豆知識天然石コラム
産地について
糸魚川翡翠の産地は、日本の新潟県糸魚川市です。
小滝川ヒスイ峡、青海川ヒスイ峡など糸魚川周辺地域の朝日町・小谷村・白馬村などが最大の産地です。
糸魚川翡翠は糸魚川周辺で採れた翡翠の名称ですが、同じ鉱物は、埼玉県寄居町・高知県高知市・長崎県長崎市・鳥取県若桜町・北海道旭川市・群馬県下仁田町などからも国産の翡翠が発見されています。
昭和14年に小滝川ヒスイ峡で初めて日本産の翡翠が発見されたことから、糸魚川は「ヒスイのふるさと」と呼ばれています。
現在でも、糸魚川周辺では翡翠を見つけることができますが、川の上流では立ち入り禁止や採取禁止の場所が多く、個人的に糸魚川翡翠を自分で見つけたい人は海岸沿いで探すことをお勧めします。
レアアイテムなので簡単には見つかりませんが、糸魚川翡翠採取ツアーなどもありますので参加してみるのも良いでしょう。
名前の由来について
翡翠の名前の由来は、鳥のかわせみから付けられている言われています。
カワセミは緑色の鳥の代表格で、緑色の翡翠に付けるには良い名前ですね。
糸魚川周辺で採れた翡翠のみを、特別に糸魚川翡翠と呼びます。
2016年9月24日に日本鉱物科学会が国石に指定しました。
糸魚川翡翠の見た目と輝きは?
糸魚川翡翠の主な元素はケイ素・酸素・アルミニウム・ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・鉄・チタンなどで、濃淡ありますが原則緑色をしています。
原石の多くは緑ではなく白っぽい色をしています。
糸魚川翡翠の石の意味・石言葉
糸魚川翡翠には秘めたるパワーがあると言われていますのでいくつかご紹介します。
- 精神的なストレスをやわらげる
- 慈悲の心
- チャレンジスピリットを高める
- 忍耐力を高める
- 安定
- 魔除けの御守り
- 不屈の精神を養う
これらのパワーを秘めていて特にビジネスマンや会社経営者に人気が有ります。
こんなアイテムに加工されています
現在では希少な糸魚川翡翠ですが、丸玉のブレスレットやネックレス・指輪・ペンダントヘッドなど様々なアイテムに加工されています。
大きめの原石も床の間などに日本の石を飾る方から人気で。とても高価な値段で取引されています。
この石は歴史的にも重要で、糸魚川翡翠は縄文時代の日本ですでに利用されていたようです。
縄文時代というと、翡翠文化で有名なメスアメリカでの3500万年前のヒスイ文化より、さらに古くおおよそ5500万年前となります。
皆さん中学生時代の歴史の教科書で一度は目にしたことのある「玉」や「勾玉」も糸魚川翡翠からできていて、日本の国宝である、皇室の三種の神器「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」も糸魚川産翡翠で作られていたと言われています。
*三種の神器とは「八咫鏡(やたのかがみ)」「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)別名は草薙剣(くさなぎのつるぎ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」の3つの神器で、皇位継承する際に同時に継承されるます。
糸魚川翡翠と相性の良い石
糸魚川翡翠と相性の良い石をご紹介します。
- 水晶:直観力を高める
- ラピスラズリ:判断力を高め幸運を招く
- モリオン:不運をブロックする
- ターコイズ:邪気を払う
- アクアマリン:対人関係に潤いを与える
その他様々な石と相性がよく、とても組み合わせやすい天然石です。
糸魚川翡翠の基本情報(和名・原産地・硬度など)
色 彩:緑色
原産地:新潟県糸魚川市
組 成: Na(Al,Fe3+)Si2O6
硬 度:6.5~7
比 重:3.25~3.36
光沢:ガラス光沢
劈開性:完全
糸魚川翡翠の浄化・お手入れ
クラスター:〇
セージ:〇
日光浴:〇
月光浴:〇
水浴:〇
糸魚川翡翠のまとめ
今回ご紹介した糸魚川翡翠ですが、翡翠としての質も高いのはもちろん魅力ですが、歴史的なロマンを感じさせてくれる天然石です。
三種の神器も糸魚川翡翠が原料と言われている事など考えると、昔から翡翠としの質も高く、宝飾品加工の技術も高かったと予想されます。
翡翠はミャンマーや中国でも大変人気がありますが、日本でも国石と扱われていますのでひとつは持っていたい石ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。