カルカンサイト(胆礬たんばん)の豆知識天然石コラム
産地について
カルカンサイトの主な産地は、チリやアメリカ、イギリスです。世界的に見ても、もっとも多くのカルカンサイトが採掘されているのはチリです。
チリはカルカンサイトが成長しやすい乾燥地帯があり、大きな鉱床があると言われています。多くは鍾乳洞で天井からつらら状に吊り下がった形状で発見されていますが、中には下から上に向かって生える霜柱の形で成長した結晶もあります。
また、流通数は少ないですが日本でも「胆礬(たんばん)」の名前で発掘されている天然石です。埼玉県の秩父など、洞窟がある地域でのみ見つかっています。
きれいな結晶状のカルカンサイトは、人工的に作られた「人工カルカンサイト」として販売されていることがあります。
天然にこだわる際は、天然だと明記されているカルカンサイトを探しましょう。
名前の由来について
カルカンサイトの名前の由来は、ギリシャ語で銅を意味する「khalkos(カルコス)」と、花の「anthos(アンソス)」を組み合わせた言葉です。銅を含んだ結晶であることと、まるで青い花のような美しい見た目からその名前がつけられました。
ちなみに和名の胆礬(たんばん)は、深い青緑色をあらわす色としても使われています。かつて日本では石炭を掘っていた坑道の壁に、カルカンサイトの結晶がよく生えていました。歌舞伎では恐怖で顔色が青くなったことを表す意味でも「胆礬」が使われています。
カルカンサイト(胆礬たんばん)の見た目と輝きは?
カルカンサイトは鮮やかな青色、青緑色の結晶です。科学名では硫酸銅と呼ばれており、水可溶性の硫酸塩化物です。
日本などの雨の多い地域では見つかりづらく、チリやアメリカなどの乾燥地帯で多く産出されています。形はつらら状が多く、ほかにも繊維状や粒状などの細かい結晶でできたカルカンサイトもあります。下から上に向かって伸びるカルカンサイトもあり、まるで霜柱のような見た目をしています。
どんな効果が期待できる石なの?
カルカンサイトはヒーリングストーンとして、空間を浄化して持ち主のマイナスエネルギーをなくすと言われています。また、人間関係を整えて持ち主に自信をもたらすと言われており、ポジティブな気持ちで過ごしたい方におすすめです。
表現力を豊かにするヒーリングがあることから、クリエイティブな面を成長させたい方のお守りにもなりあます。落ち込みやすい方や行動力が低下している方は、カルカンサイトで自信のある日々を目指してみてはいかがでしょうか。
こんなアイテムに加工されています
カルカンサイトは細かい結晶状で、アクセサリーなどの加工に向いていません。毒性があるため基本的に原石結晶そのままを、鉱物用のケースに入れて管理します。
結晶の形状や青の濃さもカルカンサイトによって異なるため、好みの形や色があれば早めに入手しましょう。
カルカンサイト(胆礬たんばん)の基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:胆礬(たんばん)
色 彩:鮮やかな青色・青緑色
石言葉:高揚感・ストレス緩和
原産地:チリ・アメリカ・イギリス・日本など
組 成:CuSO4 5H2O
硬 度:2.5
比 重:2.29
カルカンサイト(胆礬たんばん)と組み合わせると良い石
アメジストは「体内の毒素を外に排出する」
カイヤナイトは「感情のコントロールをサポートする」
本水晶は「行動力を高めて前向きな日々を送る」
セレナイトは「コミュニケーション能力を高める」
アクアマリンは「心身を落ち着けるヒーリング」
ラブラドライトは「持ち主に良縁を引き寄せる」
カルセドニーは「柔軟な思考を養う」
カルカンサイト(胆礬たんばん)のヒーリング
・コミュニケーション能力を高めて人との交流を楽しめる
・心が塞ぎそうな時に気持ちを落ち着かせる
・物事の達成をサポートする
・未来を見通す洞察力を高める
・人生の正しい方向へと導くサポート
・内に溜まった毒素を排出して浄化する
・重要な局面でクールダウンさせる
・持ち主が持つ能力を成長させる
カルカンサイト(胆礬たんばん)の浄化・お手入れ
カルカンサイトは硫酸銅の水和物なので、水に溶ける性質があります。硫酸銅には毒性があるため、水洗いしないよう注意してください。
また、大気中にある水分に反応して溶ける可能性もある石です。密閉できる鉱石ケースなどに保管して、高温多湿の環境を避けましょう。太陽光に直接当てず、風通しが良い場所に保管してください。
浄化する際は水晶クラスターのそばに置くか、月光浴など湿度や温度の影響を受けない方法にしましょう。
クラスター 〇
セージ 〇
太陽光 ×
月光 〇
浴水 ×
カルカンサイト(胆礬たんばん)のまとめ
カルカンサイトは毒性がありながら、思わず目を奪われるような鮮やかな青色が美しい天然石です。少数ですが国内でも発見されており、胆礬(たんばん)の名前で流通しています。
視覚的に楽しめる天然石なので、ヒーリングストーンとしてはもちろんインテリアにもおすすめです。