ブラックアンバーの豆知識天然石コラム
産地について
ブラックアンバー(ジェット)はドイツ、フランス、アメリカ、中国、イギリス、スペインなど、世界各地で採取されている宝石です。
イギリスのウィットビーは良質なブラックアンバーが採取できるとして名の知れた産地ですが、19世紀末に鉱山が閉鎖されて以来は採取ができなくなりました。現在の主要産地は中国で、ウィットビー産のジェットと同等の品質のブラックアンバーが採取できるとされています。
中国で良質なブラックアンバーが採取されるまで、100年間ほどは「幻の宝石」と呼ばれてほとんど手に入らない大変希少価値の高い宝石として扱われていました。
名前の由来について
前述の通り、ブラックアンバーは樹木が海底に沈み化石となったもので「木の化石」とも言われています。
アンバー(琥珀)は天然樹脂の化石ですが、アンバーと似ている存在ということでブラックアンバーの呼び名で呼ばれています。名前から同じものとも捉えられがちですが、アンバーの色違いというわけではありません。
ブラックアンバーは他にも「ジェット」「黒琥珀」「黒玉」などの呼び名があり、ショップによって呼び名が違うことが多々あります。
ブラックアンバーの見た目と輝きは?
ブラックアンバーは樹木の化石ということで真っ黒で神秘的な見た目をしています。
原石の状態では海の底で炭化した状態であまりツヤのない個体が多いです。アクセサリー加工されていない原石は他のカラフルなパワーストーンに比べると地味にも見えますが、大地の温かみを感じられるゴツゴツとした表情が楽しめます。
アクセサリー加工されているものだと、表面にツヤがあり似ているパワーストーンとして「オニキス」などが挙げられます。
どんな効果が期待できる石なの?
ブラックアンバーは自然のエネルギーが強く、温かみがありながら強い魔除け効果のある石です。
魔除け効果といえば「悪いものを跳ね返す」などと表現されますが、ブラックアンバーは悪いものを自分の中に取り込み、まとめて浄化する作用があると言われています。かつて19世紀のヴィクトリア女王がブラックアンバーを装身具として身につけていたことも有名で、決断力・行動力・忍耐力などのサポートの役割を果たします。
優柔不断で心が揺らぎやすい人や、不安感に取り憑かれてしまっている人のお守りとして身につけるのもおすすめです。
こんなアイテムに加工されています
ブラックアンバーはネックレス、指輪、ピアス、など基本的なアクセサリー全般に加工されています。
他のパワーストーンと違って、数珠(じゅず)やブラックフォーマルに合わせるアクセサリーとしてシンプルな物が多く販売されています。喪服に合わせるからといって不吉な意味合いはなく、むしろ魔除け効果が高く他の色にも馴染みやすいことからどんな場所にも適したアクセサリーと言えます。
ブラックアンバーの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:黒琥珀(くろこはく)、黒玉(こくぎょく)、
色 彩:黒
石言葉:忘却
原産地:ドイツ、フランス、アメリカ、中国、イギリス、スペインなど
組 成:c+不純物
硬 度:2.5~4
比 重:1.30-1.34
ブラックアンバーと組み合わせると良い石
・ターコイズは「願望達成へと導き、魔除け効果を高める」
・レッドタイガーアイは「仕事運と金運を高め、揺らぎない感情をサポート」
・ガーネットは「精神力を強くし、愛情を深める」
ブラックアンバーのヒーリング
・他人に感情を左右されない
・マイナスエネルギーを丸ごと浄化
・魔除け効果
・ポジティブ思考へと切り替える
・決断力を高める
・インスピレーションを高める
・過去のトラウマを癒す
・精神力を強くする
ブラックアンバーの浄化・お手入れ
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ×
月光 ◎
浴水 ×
ブラックアンバーのまとめ
ブラックアンバーは魔除けや厄除けに効果が高い石です。喪服に合わせるためのアクセサリーも多く販売されていますが、普段使いもできる石なので自分との相性を大事に選んでみてください。
パワーストーン全体にも言えることですが、他の石に比べて「誰かから譲り受けるのは良くない石」とされています。気に入ったデザインを見つけても、フリマや骨董品屋ではなく、新品で入手するのがおすすめです。