アキシナイトの豆知識天然石コラム
産地について
アキシナイトの主な産地はメキシコやアメリカ、タンザニアなどです。また、昔は日本でも産出されていた天然石でした。かつては大分県の尾平鉱山から、大型のアキシナイトが見つかり鉱物標本が作られた歴史があります。また、宮崎県にもアキシナイトが育つスカルン鉱床があったため、アキシナイトが多く見つかっていました。
残念ながら現在は日本で産出されず、流通しているアキシナイトはすべて海外で産出されたものです。
名前の由来について
アキシナイトの名前は、石の結晶が刃のように鋭い見た目からギリシャ語で斧を意味する「axinos(アックス)」が由来です。ちなみに日本でも、その斧の刃のように見えるユニークな形状から、斧石と呼ばれてきました。
この独自の形状から、アキシナイトは原石結晶のまま産出されることが多いです。宝石のようにカット研磨を加えたルースよりも、鉱物標本として楽しむコレクターが多くいます。
そのため、アキシナイトの結晶の形状をじっくり観察できる大型の結晶は高値で取引されているのです。アキシナイトは日本で産出されなくなった石で、世界的に見ても流通量はそこまで多くありません。
全体的に流通量が少ないことから、コレクターの間でもレアストーンとして知られています。もし気になるアキシナイトを見つけたら、早めに入手することをおすすめします。
アキシナイトの見た目と輝きは?
アキシナイトの見た目は、透明感のある石に褐色やシナモンのような色味をしています。また、石によって色味には少し違いがあり、赤みが強いものもあれば、青色のように見える色彩のアキシナイトもあります。
褐色の色味が強いとまるで黒く輝くブラックダイヤのような美しさがあります。また、透明感のある結晶は、個性的であり独特の色彩をじっくり楽しめます。
どんな効果が期待できる石なの?
アキシナイトは精神的や安定や癒しをもたらすと言われています。自然界のエレメントの中では、風に属する石のため心の落ち着きと、論理的に物事をスムーズに解決するきっかけを与えてくれるのです。
また忍耐力を高めて、目標に向けて成長へと導いてくれるのもアキシナイトのヒーリングです。精神的に落ち着きを与えるだけでなく、身体的にもやる気や充足感をもたらすため、心も身体も鍛えていきたい方におすすめの石です。
こんなアイテムに加工されています
アキシナイトは大きな結晶がめずらしく、そのまま原石結晶の状態で流通するものが中心です。一部を宝石のようにカット、研磨を施したルースで販売することもありますが、流通量自体が少ないため希少です。
結晶の特性から傷やにごりが入ったものが多く、透明感が強い宝石のような見た目のアキシナイトはとてもめずらしいです。
アキシナイトの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:斧石(おのいし)
色 彩:茶色・褐色・黄色
石言葉:精神的な安定・癒し
原産地:メキシコ、アメリカ、タンザニア、日本など
組 成:Ca2FeAl2(BSi4O15)(OH)
硬 度:6.5 – 7
比 重:3.2 – 3.3
アキシナイトと組み合わせると良い石
本水晶は「周囲のエネルギーを浄化する」
アメジストは「深い癒しをもたらす」
アクアマリンは「心を清らかに整える」
シトリンは「全体運を向上させる」
ケープアメジストは「周囲の人々との絆を深める」
アキシナイトは単品でも優れた浄化作用やエネルギーを持っています。そのため無理にほかの天然石と組み合わせず、単品での使用がおすすめです。
もしほかの石と組み合わせるのなら、同じ癒しのエネルギーを持ったものや、運を向上させるエネルギーを持った石がおすすめです。
アキシナイトのヒーリング
・精神的な安定をもたらす
・持ち主を癒す
・感情の乱れを浄化する
・忍耐力を高める
・幅広い知識を得る
・論理的に問題を解決する
・身体エネルギーを上昇させる
・クリエイティブ能力を高める
アキシナイトの浄化・お手入れ
アキシナイトは独自の鋭い結晶を持っているため、衝撃によって割れてしまう可能性があります。流水による浄化は結晶を傷つけてしまうため控えましょう。また、日光に長時間当てる方法も、変色の原因につながります。
アキシナイト自体が優れたエネルギーを持っており、浄化できるため基本的には改めて浄化する必要がありません。もしエネルギーが弱まっているときは水晶クラスターのそばに置いたり、音叉やホワイトセージを焚くなどの浄化がおすすめです。
クラスター 〇
セージ 〇
太陽光 ×
月光 〇
浴水 ×
アキシナイトのまとめ
アキシナイトは独特の結晶の形を持った、美しく自然のエネルギーを感じられる天然石です。色や見た目もさまざまで、1つとして同じ表情のアキシナイトはありません。
流通量がとても少ない石のため、見かけたらぜひ入手してみてはいかがでしょうか。