九星気学とは?
九星気学(きゅうせいきがく)は、生年月日と干支、五行を組み合わせた古代中国から伝わる占術です。四柱推命と似ていますが、九星気学は方位の吉凶を知る際によく用いられています。
生年月日によって決まる九星と、十二支、さらに占いたい日の方位の吉凶を調べます。九星気学は地球に循環している「気」、つまりエネルギーが元になった占術です。占う方が生まれた時の地球上の気がどのように配置されているかで、その人の宿命が決まると考えられているのです。
九星気学は特に生まれた年を重視しており、その人の本命星がわかります。
九星気学の歴史
九星気学が生まれたのは古代中国です。星が示す方位から開運を目指したり、凶運を避けたりするために用いられます。正確に九星気学が生まれた時期は特定されていませんが、少なくとも数千年もの歴史があるとわかります。
もともと陰陽五行説を基礎にした占いであり、陰陽五行説そのものは後漢の時代には完成していた哲学です。
そのため、九星気学が学問として誕生して研究が重ねられ、中国に学問が広がったのは西暦になるよりもずっと前だと判断できます。
日本に伝わったのは明治42年に、園田真次郎が気学としてまとめた本を出版したことがきっかけです。
引っ越しの際に吉方位を選ぶと、新しい土地で人生を幸せに導くきっかけを得られます。また旅行の際も吉方位に行くことで新しい幸運を呼び込むと言われています。
これを「祐気採り」と呼び、開運を得たい方が意識して取り入れています。
九星気学の種類
九星気学には火、水、木、土、金の陰陽五行に、合計9種類の本命星があります。本命星は生年月日などから判断し、占う方の本命星によって、その時期の吉兆の方角を占います。
一白水星(いっぱくすいせい)
二黒土星(じこくどせい)
三碧木星(さんぺきもくせい)
四緑木星(しりょくもくせい)
五黄土星(ごおうどせい)
六白金星(ろっぱくきんせい)
七赤金星(しちせききんせい)
八白土星(はっぱくどせい)
九紫火星(きゅうしかせい)
本命星は上記の9種類に分類されます。
九星気学で占える項目
九星気学が得意とする占いの項目をご紹介します。
基本的な性格
九星気学では本命星から、占った人の基本的な性格がわかります。また、思考や人生観、隠されている能力や適職など、本人が気づいていない生まれながらの才能も占えます。
さらに恋愛運や理想の暮らし方といった、人生を豊かにするポイントまで、占う方の気質やその時期の星の位置、気のエネルギーなどから総合的に判断できるのです。
その時の運勢
九星気学は占いたい日を選んで、その日の吉な方角、凶の方角などを明らかにできます。そのため、好調な時期と不調が続きやすい時期もあらかじめ判断できます。
つまり、将来の運気の変化を把握することで、運を味方につけられるのです。重要な決断をする際も、タイミングを見極められるため、転職や結婚などの時期を決めるきっかけになります。
家相
家相とはその土地や、家の間取りなどから吉凶を判断する占いです。今住んでいる家の中で、どの方角に何を置けば開運につながるかといった、家の運気を上げるアドバイスを受けられます。
また、引っ越しをする際の新しい物件の家相も占えるため、複数の引っ越し先で悩んでいるときも、九星気学の占い結果を参考にできます。
九星気学のやり方
九星気学は、万年暦を使って生年月日から本命、月命、日命を計算します。
次に星の運行(位置の変化)に合わせて、残りの星を一定の順序で配置すると、年盤、月盤、日盤を作成できます。
これらの盤の情報から、年、月、日それぞれの本命星がわかり、基本的な性格を鑑定できるのです。
例として、本命星の一白水星の方は、哲学者や医者、研究員などに適した能力を持っています。また水と関りが深いため、鮮魚関係や飲料にまつわる仕事も適職です。
このように、本命星を通じて生まれながらに持っている性質と才能、相性の良いものが何か判断できるのです。
次にその時期の吉方位と、凶方位を調べます。たとえば、〇年の〇月〇日に引っ越したい場合、どの方向の土地に行けばいいかといった開運に導く占いをします。
九星気学のまとめ
九星気学は古代中国から伝わってきた、何千年もの歴史を持った占術です。専門性が高く、陰陽五行説をベースにした学問による占いです。これまでの統計や、星の位置などの情報に基づいて占うため、その人その人に合わせた詳細な結果を得られます。
また、ほかの方との相性占いや、新しい土地の家相なども占えるため、引っ越しや転職など、人生の大きな転換期にも事前に運命を占って、参考にできるアドバイスを得られます。今後の運気の上昇時期や、災難に気を付けた方が良いタイミングなども事前に知れるため、人生をより豊かにするきっかけとして、九星気学を参考にしてみてはいかがでしょうか。