この石はアンデス山脈で掘り出される安山岩から多く採掘される天然石で、フェルドスパー(長石)の一種で、ムーンストーンやラブラドライトの中間の性質(アルバイト:アノーサイトのモル比は5:5~3:7)を持つことから、和名では中性長石と呼ばれています。
チベット産のアンデシンは昔から聖なる石として祭祀に利用されていて、別名「チベットの聖石」や「チベットナイト」と呼ばれています。
大きめのサイズで質の良いチベット産のアンデシンは、ストーンマニアの間では人気でレアアイテムとなっています。
アンデシンの豆知識天然石コラム
産地について
アンデシンが初めて発見された説は2つあり、「1841年にコロンビアのチョコにあるマルマート鉱山で発見されたという説」と「2002年にコンゴ民主共和国で発見された説」です。
ただし、もっと古くから同様の鉱物がチベットでは聖石として崇められていたという逸話もありますので、どの説が正しいかははっきりしていません。
現在の主な産地はチベット行政区、コンゴ民主共和国、モンゴル、ロシア、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどです。
名前の由来について
アンデシンはアンデス山脈で多くとれるアンデサイトに多く含まれる石で、アンデス山脈に因んでアンデシンと名付けられたと言われています。
別名、「チベットナイト」や「チベットサンストーン」とも呼ばれ、チベットでは聖石として祭祀などで利用され崇められていました。
アンデシンの見た目と輝きは?
アンデシンの見た目は赤褐色でガラスの様な光沢を持ち、特にチベット産は赤色が強く大きめの石は宝石として取り扱わるほど貴重な石です。
赤身の薄い石や黄色がかった石は、加熱処理や着色加工されて販売されています。
アンデシンには変わり種があり、赤色の石に光を当てることで緑色に変化するアンデシンをカラーチェンジアンデシンと呼ばれ、レアアイテムとなっています。
どんな効果が期待できる石なの?
アンデシンは、「変化」と「調和」という2つの異なるエネルギーを共存させる石と言われていて、プライベートやビジネスで調和を重んじる方に人気です。その他にもいくつか石の意味がありますのでご紹介します。
- 洞察力の向上
- 感情の高ぶりを落ち着かせる
- 粘り強さの向上
- 勇気を与える
- 自分自身との対話
冷静に物事をやり遂げたい方におススメの天然石です。
こんなアイテムに加工されています
アンデシンは丸玉のブレスレットやネックスレスに加工される場合が多く、その中でも質の良い石はジュエリーとして指輪やペンダントヘッドなどとして販売されています。
ただしアンデシンは加熱など加工処理をしたものが多く流通していますので、信頼おけるストーンショップで納得いくアイテムを購入するようにしましょう。
アンデシンの基本情報(和名・原産地・硬度など)
和 名:中性長石(ちゅうせいちょうせき)
色 彩:赤褐色、緑色、橙色、白色、灰色
原産地:チベット行政区、コンゴ民主共和国、モンゴル、ロシア、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど
組 成:Na([Alsi3O8])70~50(Ca[Al2Si2O8]30~50
硬 度:6.0~6.5
比 重:2.55~2.63
光沢:ガラス光沢
劈開性:完全
アンデシンの浄化・お手入れ
クラスター:〇
セージ:〇
日光浴:✕
月光浴:〇
水浴:✕
アンデシンのまとめ
今回ご紹介したアンデシンですが、実は最近注目されている石なんです。注目の理由は「若返りの石」としてアンチエイジング効果があると言われ、30代以上の女性から人気が急上昇しています。科学的な根拠はないので、その部分については何とも言えませんが、落ち着いた赤色の石なので、女性がアクセサリーとして身に付けるのは凄く良いアイテムでしょう。
個人的におススメのアイテムは、カラーチェンジタイプのアンデシンで、透明の石に光を当てた時に起こる、緑と赤が織り成すハーモニーがとても幻想的で見ているだけでとても癒されます。
当店でも、赤いアンデシンからカラーチェンジタイプのアンデシンまで取り扱っていますので、お探しの方はお気軽にお問い合わせ下さい。