サヌカイトは和名では讃岐岩と呼び、その名の通り香川県の県の石に指定されています。
黒色の安山岩で、旧石器時代から日本では刃物の代わりに利用されていました。
叩くととても癒される音を発し、1964年の東京オリンピックで開会式で使用されたいたそうです。
今回はそんな不思議な音を発するサヌカイトこと讃岐岩について、産地や硬度はもちろん、音の秘密についても詳しくご紹介していきますので最後までお読みください。
*ブラックオニキスの写真です。
サヌカイト(讃岐岩)の豆知識天然石コラム
産地について
サヌカイト(讃岐石)の主な産地は日本の香川です。
香川県の中でも、特に国分寺町の国府台や坂出市の金山、城山周辺が産地として有名です。
その他にも、奈良と大阪の県境にある二上山周辺でも採掘されます。
鉱物としては古銅輝石安山岩に分類され、2016年に日本地質学会から香川県の県の石と認定されています。
1300万年前の火山の噴火により、マグマが流れだしたものが冷えて固まった岩石の一種です。
産地周辺を散歩していると、ときどきサヌカイト(讃岐岩)が見つかります。
名前の由来について
サヌカイトの名前の由来は、明治時代(1891年)に日本へ訪日していたドイツ人地質学者「ナウマン」が持ち帰ったこの石を、バインシェンクが研究し「Sanukite(サヌキット)」と命名したことに由来します。
和名ではサヌカイトをそのまま和訳し「讃岐岩」と呼ばれています。
ただ、日本では叩くとカーンカーンと良い音がすることから、「カンカン石」と昔から地元の方達には呼ばれています。
サヌカイト(讃岐岩)の見た目と輝きは?
サヌカイト(讃岐石)の見た目は黒色で、原石はつや消しですが、アクセサリー等で利用される場合は磨かれたり、コーティングされ光沢があります。
表面に虫食いの様な穴がある状態の岩石として見つかる事が多いようです。
サヌカイト(讃岐岩)の石の意味・石言葉
サヌカイト(讃岐岩)には秘めたるパワーがあると言われていますのでいくつかご紹介します。
- 邪気払い
- 魔除け
- 心の癒し
- 精神を落ち着かせ不安を払拭する
- 深い叡智を与える
これらのパワーをサヌカイトは秘めているため、癒しや邪気を払いたい方におすすめの天然石です。
こんなアイテムに加工されています
サヌカイトはアクセサリーでは丸玉ビーズのブレスレットやネックレスに加工され流通しています。
アクセサリーとしてだけでなく、良い音がするため昔から楽器に利用され、神事などに利用されてきました。
現在でもこの音色を求めて、サヌカイト風鈴・サヌカイトドアチャイム・石琴など製造され販売されています。
香川県内の公共施設では、BGMにカンカン石の音色が流されています。
また、旧石器時代にはサヌカイトを割るとガラスのように鋭く割れる事から、包丁や矢に加工され古代の人々に利用されてきました。
サヌカイト(讃岐岩)と相性の良い石
サヌカイトと相性の良い石をいくつかご紹介します。
- アメジスト:愛の守護石
- クリスタル:強力な魔除け
- ガーネット:勝利に導く
- 天眼石:強力な魔除け
この他にも相性の良い石はありますので、いろいろとお試しください。
サヌカイト(讃岐岩)の基本情報(和名・原産地・硬度など)
和 名:讃岐岩(さぬきいわ)
色 彩:黒色
原産地:香川県(坂出市・国分町)・大阪、奈良の県境
組 成:SiO2 = 52-66 wt%
硬 度:3~6.5
比 重:ー
光沢:ー
劈開性:ー
サヌカイト(讃岐岩)の浄化・お手入れ
クラスター:〇
セージ:〇
日光浴:〇
月光浴:〇
水浴:〇
サヌカイト(讃岐岩)のまとめ
今回ご紹介したサヌカイト(讃岐岩)ですが、特徴的な点は叩くとカーンカーンと綺麗な音が鳴るところです。
この音はとても神秘的なため、日本各地の神社に祀ってあることがあります。
また、旧石器時代には矢じりやナイフとして使われていて、人々の生活に根付いていたと言われています。
こんなにも、神事から生活まで密着した石は他にはないと言っても良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。