皆さんカバンサイトという天然石をご存知ですか?
地球上で一番美しい青色と言っても過言ではない石ですが、加工するのが難しくアクセサリーとして目にする機会はほとんどありません。
そのためかこの石の名前を初めて聞いた人は、カバンサイト?なんか鞄みたいな形の石なのかなと思われる方も多いかもしれません。
名前の由来なども紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
カバンサイトの豆知識天然石コラム
産地について
1967年にアメリカオレゴン州のマルヒュア郡で発見された比較的新しい天然石です。
1974年にインドでも大きな結晶のカバンサイトが見つかりましたが、それ以降まったく産出されず、「幻の鉱物」と言われていました。
1900年代終盤にインドのプーナで再び採掘され始めたため、 現在流通しているカバンサイトはインド産が大半です。
オレゴン産の石はほとんど流通しておらず、レアアイテムとしてストーンコレクターから人気があります。
インド産のカバンサイトは、同じくインドで採掘されているスティルバイトという真っ白な結晶体と一緒に流通していることが多いようです。
名前の由来について
カバンサイトという天然石は、珪酸塩鉱物の一種で主な成分はカルシウム(CAlcium)・バナジウム(Vanadium)・シリコン(Silicon)で構成されています。
英語ではCavansiteと表記するのですが、CalciumのCA・VanadiumのVA・SiliconのSIの頭文字を繋げカバンサイト(Cavansite)と名付けられました。
その英名をそののまに和名でもカバンシ石と呼ばれています。
鞄(かばん)とは一切関係ないようですね。
カバンサイトの見た目と輝きは?
カバンサイトはとても美しい青色をしていて、この青色はバナジウムの濃さが影響しています。
放射状に伸びた刺の様な結晶がまるで金平糖のような見た目をしていて、ぼーっと眺めていると不思議と深い癒しに導かれます。
カバンサイトブルーとは?
カバンサイトの美しさを象徴するのがカバンサイトブルーというカラーです。
カバンサイトブルーとは、ベンツで採用されているカラーリング名で車としては上品かつ斬新な色合いです。
それだけカバンサイトは気品のある天然石ということなのでしょう。
お世辞にもメジャーな石ではないカバンサイトを、カラーリングに採用するベンツの探求心には驚かされます。
カバンサイトの石の意味・石言葉
カバンサイトには秘めたるパワーがあると言われていますのでいくつかご紹介します。
- 発想力を向上させる
- 想像力を高める
- 宇宙からの情報にアクセスしやすくする
- 心の傷を癒す
- 次のステップへ踏み出すサポート
これらのパワーを秘めていますので、現状を捨て新しい環境へチャレンジする方におすすめのパワーストーンです。
こんなアイテムに加工されています
カバンサイトは硬度が3程度と割れやすくアクセサリーへの加工が難しい石です。
研磨ができないため丸玉ビーズにも加工が難しく、アクセサリーとして原石に紐を結びつけたアイテムが販売されている程度です。
カバンサイトの美しさは原石が一番引き立ちますので、観賞用として自宅に飾るのがおすすめです。
カバンサイトと相性の良い石
カバンサイトと相性の良い石がありますのでいくつかご紹介します。
- ロードクロサイト:新しい事への挑戦
- ラブラドライト:マイナスのイメージを取り除く
- アイオライト:夢や目標に近づく
- アメジスト:真実の愛
その他にも、一緒に採掘されるスティルバイトとも相性がよくおすすめです。
カバンサイトの基本情報(和名・原産地・硬度など)
和 名:カバンシ石(かばんしいし)
色 彩:青色・水色
原産地:アメリカ(オレゴン州)・インド他
組 成:Ca(V4+O)Si4O10・4H2O
硬 度:3~4
比 重:2.25-2.33
光沢: ガラス光沢・真珠光沢
劈開性:1方向に完全
カバンサイトの浄化・お手入れ
クラスター:〇
セージ:〇
日光浴:✕
月光浴:〇
水浴:✕
カバンサイトのまとめ
今回ご紹介したカバンサイトですが、多量のバナジウムを含んでいるため、元素の鉱石としての利用価値もあるようですが、今のところは見た目の美しさからストーンコレクターからの需要が強いようです。
この石には心理的な負担や強迫観念をクリアにし精神状態を安定させる石とも言われているので、何か心の御守りを持ちたい方にもおすすめなパワーストーンとなっています。
なかなか出会う機会の少ない石ですが、当店でも時々入荷しますのでお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。