スティッチタイトの豆知識天然石コラム
産地について
スティッチタイトはオーストラリア・タスマニアのダンダス鉱山近くのスティヒタイトヒルやマッコーリーハーバー南岸で質の良い原石が発見されます。その他にもブラジル・カナダ・モロッコ・インド・スウェーデン・スコットランド・インドなど世界中の鉱山で産出されることがありますが産出量が少なく質の良い石はやはりタスマニア産となっています。
タスマニアといばタスマニアデビルですが[スティッチタイト→タスマニア→タスマニアデビル→スティッチ]のような連想で、タスマニアデビルがスティッチのモデルになったのかなと思い興味津々で調べてみました。結果は… スティッチのモデルはコウモリだそうです。
名前の由来について
スティッチタイトは1910年ごろにオーストラリア・タスマニア州西海岸ダンダスで「マウントライエルマイニング&レイルウェイカンパニー」の主任化学者だったASウェスリーにとって発見された天然石です。この石の名付け親はマウントライエル銅山管理人のロバートカール・スティヒトで、自分の名前を冠してスティッチタイトと名付けました。「パープライト」と間違えられやすいですが、全く別の鉱物のため購入する際には気を付けましょう。
スティッチタイトの見た目と輝きは?
スティッチタイトはマグネシウムとクロムによって構成された蛇紋岩の一種で、同じ紫色の石という事で「ハープライト」をはじめとして「スギライト」や「チャロライト」と間違われることがあります。紫色は古来より日本では高貴な色と言われているため、原石をぼーっと眺めているととても厳かな気持ちになる方も多いようです。
スティッチタイトの中でも緑色の「サーペンティン」と共生しているものは「アトランティサイト」と呼ばれ自然と人を繋げてくれる石と言われ、パワーストーン愛好家・瞑想する方・ヒーリングを行う方には特別な石として大変人気があります。
スティッチタイトの石の意味
スティッチタイトが持つ石の意味をご紹介します。
- エネルギー低下からの回復
- 家族や友人等周りの方への感謝
- 人間力を高める
- 最高の人脈を築く
- 想像力を高める
- 才能を開花させる
- 周囲に平和をもたらす
何か人間関係で悩んでいたり、エネルギーを充電したい方におすすめの天然石ですね。
こんなアイテムに加工されています
スティッチタイトは大きめのペンダントヘッドとして販売されていることが多く、質の良い石の場合はジュエリーとして加工されます。クロムで構成される粘土鉱物の一種のため硬度が低く割れやすいため小さいアイテムに加工するのは難しくアクセサリー職人泣かせの天然石です。
スティッチタイトの基本情報
和 名:スティヒト石
色 彩:紫色・赤紫色・ピンク
原産地:タスマニア島(オーストラリア)・ブラジル・カナダ・モロッコ・インド・スウェーデン・スコットランド・インド
組 成: Mg6Cr2CO3(OH)16·4H2O
硬 度: 1.5〜2
比 重:2.1~2.16
スティッチタイトの浄化・お手入れ
スティッチタイトは硬度1.5ととても柔らかい天然石で、少し高いところから落としてしまうと割れてしまうので取り扱いには注意しましょう。粘土質がベースの天然石のため傷もつきやすいのでお手入れは柔らかい布で拭くかセージでの浄化がおすすめです。太陽光での浄化は色が変化してしまう可能性がありおすすめできません。
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ×
月光 ◎
浴水 ×
スティッチタイトのまとめ
今回は紫色のレアストーン「スティッチタイト」をご紹介していきました。特に紫色の濃いスティッチタイトは「ロイヤルパープルスティッチタイト」と呼ばれ、パワーストーン業界では有名なH&G社が独占販売していました(現在は販売を中止しているようです)。その影響なのかスティッチタイトの中でも綺麗に紫色がでている石は価値が高く人気がありますので、濃い紫色のスティッチタイトを購入したい方はこまめにストーンショップをチェックしましょう。