フローライトの豆知識天然石コラム
産地について
フローライトの産地はアメリカ、モンゴル、中国、イギリス、ドイツ、スイス、ノルウェーなど各地にあります。
なかでも、アメリカ合州国のイリノイ州や中国南部・チン州市はフローライトの産地としても有名で、イリノイ州で採取できるフローライトは良質で美しいとされています。
チン州市は、フローライトの他にもカルサイトや石英(クォーツ)などの産地としても有名な場所です。
名前の由来について
フローライトの名前の由来は、ラテン語で流れるという意味がある「fluere(フルール)」が由来です。
和名では「蛍石(ほたるいし)」と呼ばれますが、破片を暗い場所で火にくべると「パチパチと音を立てながら蛍のように発光する」ということから由来します。フローライトの見た目で、2色以上が層状に交じり合った石は「バイカラー」や「レインボーフローライト」という色表現が使われます。
フローライトの見た目と輝きは?
フローライトの原石は「等軸晶系(とうじくしょうけい)」と呼ばれるダイヤモンドなどと同じ系統の形をしており、こんぺいとうのような複数の色合いを見せます。
サイコロ型の場合や、塊状、集合体、粒状など見た目にばらつきがある場合があります。原石の場合はレインボーフローライト(複数の色が混じる)や、バイカラー(2色が混じる)が多いですが、色が混ざっていない各色のフローライトを、色ごとに「ピンクフローライト」「イエローフローライト」「グリーンフローライト」などと呼びます。
さらに珍しいもので、成分のカルシウムが2割以上セリウムやイットリウムになると、紫外線を当てた時に発光するのが特徴です。中に羽根のような模様が入り込むと「エンジェルフェザーフローライト」という愛称で取り扱われることもあります。
どんな効果が期待できる石なの?
フローライトは「天才の石」とも呼ばれ、持ち主の記憶力や集中力を高めて頭脳明晰にサポートします。
また、名前の由来であるfluere(流れるの意味)という語源の通り、滞った気の流れを整えて循環させてくれます。新しい発想やアイデアのひらめきを助けるので、起業家や発明家、芸術家などの人が持つと効果を感じやすいでしょう。閉ざされた感情を解放し、癒しへと導くのでストレスを癒したいときにもおすすめです。
天然石によっては、他の石との組み合わせがあまり良くない場合もありますが、フローライトは他の石と馴染みやすく一緒に持つことで相乗効果を得られやすいです。そのため、複数のフローライトや他の天然石との組み合わせにも向いています。
こんなアイテムに加工されています
フローライトは原石のままでも美しいですが、ピアス、ネックレス、指輪、ブレスレットなどのアイテムに加工されています。
また、フローライトのさざれ石は器にいれて飾るだけでなく、水槽の底などに敷き詰めて利用するアイテムなどもあります。割れやすい性質があるので、アクセサリー類は衝撃に気をつけて扱いましょう。
フローライトの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:蛍石(ほたるいし)
色 彩:無色透明、緑、紫、青、黄色、灰色、褐色など
石言葉:青:成功、黄色:柔らかな微笑み、ピンク:気品、幻想的、緑:秘められた美徳、2色:二面性と調和、3色:多面性、多色:願望達成、原石:秘密の恋
原産地:アメリカ、イギリス、カナダなど結晶系:等軸晶系
組 成:CaF2
硬 度:4.0
比 重:3.18~3.25
フローライトと組み合わせると良い石
・アメジストは「チャクラを修復し、現状を打破」
・クォーツは「内面からの美しさを導き出し、持ち主を成長させる」
フローライトのヒーリング
・願望達成
・ポジティブな感情へと導く
・頭脳明晰
・集中力と思考力を高める
・探究心を高める
・記憶力を高める
・抑圧された感情の解放
・無邪気な発想と思考
・受験のお守り
フローライトの浄化・お手入れ
フローライトの浄化にはクラスター、セージ、月光浴などがおすすめです。太陽光や浴水は変質や劣化の恐れがあるので避けてください。熱や紫外線による発光の他に、結晶軸に沿って規則正しく割れやすい性質があるため、浄化の際など取り扱いには注意が必要です。
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ×
月光 ◎
浴水 ×
フローライトのまとめ
フローライトは石ごとに見た目・表情の違いが楽しめる、トルマリンの2番目にカラーバリエーションの多い石とも言われています。
青〜紫系統の色味は比較的多くみられますが、明るいイエローやピンクのフローライトも存在するので見た目が好きなものを選んでも良いでしょう。他の石との相性が良いので、見た目の華やかさや相乗効果をアップさせたい場合は気に入ったフローライトとの組み合わせを試してみてはいかがでしょうか。