皆さん「ライモナイト」という石をご存知ですか?
一般的にはあまり聞きなれない石の名前ですが、古くから日本でも「顔料」として使用されていたオレンジ色の天然石です。
このライモナイト、和名では「褐鉄鉱(かってっこう)」と呼ばれています。
「褐鉄鉱」という文字を見てわかるように、このオレンジ色の天然石は「鉄の錆び」のことです。「なんだ錆びか・・・」と思うかもしれませんが、この「天然の錆び」が、日本では「天然記念物として保護されている石」もあるほどとても貴重な天然石なのです。
今回はそんな珍しい石、「ライモナイト」をご紹介していきますので最後まで是非お読みください。
ライモナイトの豆知識天然石コラム
産地について
主な産地はブラジル・マダガスカル・中国などで、その他にも世界各地で産出されています。日本では熊本県の阿蘇が産地として有名ですが、各地で掘り出されることがあります。
名前の由来について
「ライモナイト」の名前の由来は、1813年にヨハン・フリードリッヒが沼地の近くの草原でこの石が見つかる事から、ギリシャ語の【leimoy(草原)】から名付けたと言われています。
日本各地でも湿地帯付近で「高師小僧」と呼ばれる酸化鉄の塊が発見されていることからも、ライモナイトは沼地や湿地帯と関係が深いようです。
*高師小僧:地面の中の根や枝に鉄分が付着し、その後植物が朽ちはて空洞化した酸化鉄の塊の事で、名寄高師小僧(北海道名寄市)・別所高師小僧(滋賀県日野町)は国の天然記念物に指定されています。
ライモナイトの見た目と輝きは?
見た目は茶褐色で鉄の錆びそのものですが、光の加減で虹色に輝いて見えることがあり、「虹の石」と呼ばれることもあります。
お世辞にも綺麗という印象はない石ですが、時々「ライモナイトインクォーツ」と呼ばれる、水晶のクラックの中にライモナイトの錆びた茶色が侵食しているレアストーンが存在し、まるで水槽の中を泳ぐ赤色の熱帯魚を連想させるような幻想的な見た目をしています。
こんなアイテムに加工されています
純度の高いライモナイトは非常にもろくアクセサリーに加工するのに適していないため、原石として部屋に飾られることが多いです。
まれにアクセサリーとして流通している場合は、先ほどご紹介した「ライモナイトインクォーツ」がほとんどで、丸玉のブレスレットやネックスレスとして加工されています。
しかし、レアストーンのため質の良い石を使ったアイテムは流通量が少なく手に入りにくくなっています。
ライモナイトの基本情報(原産地や石言葉など。)
- 英 名:Limonite
- 和 名:褐鉄鉱(かってっこう)
- 色 彩:赤茶色
- 原産地:ブラジル・マダガスカル
- 組 成:FeO(OH)·nH2O ₂
- 硬 度:4~5.5
- 比 重:2.57~2.64
ライモナイトと組み合わせると良い石
「ライモナイトインクォーツ」が自然界で存在することからも、水晶との相性が抜群です。
その他にも相性の良い天然石がありますので、自分なりの組み合わせを楽しんでくださいね。
ライモナイトのヒーリング
この石には様々なヒーリング効果がありますのでご紹介していきます。
・物事を安定させる効果があると言われています。
⇒心の迷いを払拭したい方におすすめです。
・環境を整える効果があると言われています。
⇒職場などの人間関係をスムーズにしたい方におすすめです。
・情熱を高める効果があると言われています。
⇒必ず成功させたい目的がある方におすすめです。
ライモナイトの浄化・お手入れ
ライモナイトは硬度が低く硬いところに落としてしまうと割れてしまうので取り扱いには注意しましょう。
この石には浄化方法の注意点が一点あり「天然のさび」なので水での浄化はNGとなっています。
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ◎
月光 ◎
浴水 ×
ライモナイトのまとめ
今回ご紹介した「ライモナイト」はアクセサリーとしてよりも工業用途での需要が高い天然石です。
牛や豚など家畜の健康維持や、犬などのペットの消臭グッズとして利用されていて、天然石の持ついろいろな効果に驚いてしまいます。
今後もパワーストーンの持つ様々な力を随時更新していきますので、是非お気に入りに入れておいてくださいね。