ダイオプテーズの豆知識天然石コラム
産地について
ダイオプテーズの主な産地は、コンゴやカザフスタンなどがあります。もともとは1785年にカザフスタンで発見された古い歴史があります。しかし発見された当時は、その深いエメラルドグリーンのカラーから、エメラルドと間違われていました。
その後化学技術の発展により、組成がエメラルドとは異なることから別の鉱物だと判明したのです。エメラルドからダイオプテーズと名付けられ、現在に至ります。
名前の由来について
ダイオプテーズという名前は、フランスの鉱物学者であるアウイが名付けました。ダイオプテーズはエメラルドにはない、内部の劈開(へきかい)がくっきりと見えることから、ギリシア語で「通す」という意味を持つ「dia」と、「見える」の「opazein」を組み合わせたダイオプテーズと名付けたのです。
つまりダイオプテーズは「光を通すことで劈開がよく見える石」という意味を持っています。ちなみにアウイの前任だったドイツの研究者のヘルマンは、ダイオプテーズにアチライトと名付けましたが、アウイの方が世間に名を知られていたため、ダイオプテーズの名が定着したと言われています。
ダイオプテーズの見た目と輝きは?
ダイオプテーズは美しいエメラルドグリーンの結晶が形成された、凹凸が特徴的な天然石です。これは銅鉱床にて、硫化物が風化することで生まれた石であるためです。ほかにもカルサイトや石英に付着して、ダイオプテーズの結晶が育っていくこともあります。
衝撃によってナイフに切り裂かれたかのように、割れる劈開性(へきかいせい)という特性があるため、少しの衝撃でせっかくの結晶が割れてしまうことがあります。もともと産出量が少ない天然石で、加工しづらい性質から小さな結晶のまま流通することがほとんどです。
どんな効果が期待できる石なの?
ダイオプテーズは深い緑色が美しい天然石で、優れた癒しのエネルギーを持っています。また、持ち主の体内にあるエネルギーを循環させ、溜まったマイナスエネルギーを外に出すデトックスのヒーリングも持っています。
常に心身のエネルギーが整っていることで、トラブルにも動じず常に冷静に対処できます。物事の本質を見通して、持ち主の人生に必要な選択に気づき、より豊かな日々を歩んでいける手助けをしてくれることでしょう。
こんなアイテムに加工されています
ダイオプテーズは劈開性によって、衝撃に弱く壊れやすいため原石のまま流通しています。大きな結晶がとれることもめったになく、加工品として流通することもほとんどありません。滅多にないからこそ、大きな結晶は高値で取引されています。
アクセサリーに加工されることがないため、鉱物コレクターを中心に人気がありますが優れたヒーリングを持っているパワーストーンです。
そのため一部の占い師やヒーラーなど、ダイオプテーズに魅了される人もおり、とても奥深い天然石です。
ダイオプテーズの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:翠銅鉱(すいどうこう)
色 彩:緑色・エメラルドグリーン
石言葉:安定
原産地:コンゴ・カザフスタンなど
組 成:Cu6[Si6O18]・6H2O
硬 度:5.0
比 重:3.28〜3.35
ダイオプテーズと組み合わせると良い石
シトリンは「金運を高める」
翡翠は「幸運を呼び寄せる」
本水晶は「マイナスエネルギーを浄化する」
ブルーアパタイトは「気の流れを整える」
ラブラドライトは「感情を浄化して心にゆとりをもたせる」
アンバーは「心身のエネルギーを整えてプラスのエネルギーを与える」
アクアマリンは「柔軟性を与えて穏やかな精神を育む」
ダイオプテーズのヒーリング
・心身をデトックスして清らかに保つ
・エネルギーの滞りを取り除いて循環を良くする
・感情の乱れをすばやく鎮める
・心身のバランスを整えて急な出来事にも冷静に対処する
・持ち主の心を癒す
・物事の本質を見通す
・平和と調和をもたらす
・物事のバランスを整えて安定した日々を送る
ダイオプテーズの浄化・お手入れ
ダイオプテーズは少しの衝撃で、割れてしまうためお手入れ方法には注意しましょう。特に流水にさらしてしまうと、結晶が欠けてしまう原因になります。美しい状態を守るために、流水による浄化は避けて直接触れない方法を選びましょう。
水晶クラスターやホワイトセージを焚くなどの方法が特におすすめです。
クラスター 〇
セージ 〇
太陽光 〇
月光 〇
浴水 ×
ダイオプテーズのまとめ
ダイオプテーズの輝きはエメラルドグリーンの美しさが際立つ繊細な天然石です。残念ながら割れやすいため、アクセサリーに加工されることはほぼありませんが、目覚めるようなグリーンカラーは見る者を魅了します。
優れたヒーリング効果も持っているため、ぜひダイオプテーズを探してみてはいかがでしょうか。