アズライトの豆知識天然石コラム
産地について
「アズライト」はナミビア、アメリカ(アリゾナ州)、イギリス、モロッコなどをはじめとして世界各国で昔から産出されています。
この天然石は銅ができる過程で発生される二次鉱物となっていて、日本でも秋田県にある小坂鉱山をはじめ、銅が採掘される各地で採られていました。現在では日本で採られることは少なくなっていて、国産の「アズライト」はレアアイテムです。
名前の由来について
「アズライト」の名前はペルシャ語の「藍色(lazuward)」が由来となっていると言われていて、昔からヨーロッパではマウンテンブルー、そして日本では群青の顔料の原料として利用されてきました。
宝石として扱われる際には「ブルー・マラカイト」と呼ばれていて、通常のアズライトと区別されることがあります。
和名では「藍銅鉱」と呼ばれています。見た目が藍色で銅と関係が深いことからこの名前がつけられているのでしょう。
アズライトの見た目と輝きは?
「アズライト」は濃い青色の天然石で、同じ青系の天然石の「ラピスラズリ」と間違えられることがあります。
原石の表面はザラザラとした感じで硬度は低く、アクセサリーなどで使用されているツルっと光沢があるものは樹脂でコーティングされたものです。
こんなアイテムに加工されています
「アズライト」は、アクセサリーとしてはペンダントヘッドなど大きなアイテムとして販売されています。硬度が低く割れやすいため細かいアイテムへの加工は向いていません。
また、アクセサリー以外の加工としては昔から日本画などに使われている群青色の原料として利用されていました。ただマラカイトという緑色の石と混じって発見されることが多かったので、アズライト単体の原石はとても貴重で、一説によると60gのアズライトで米一俵が買えるほどの高い値段で取引されていたと言われています。
そんな宝石を砕いて作った群青色は、日本画の中でも曼荼羅・菩薩像の髪の毛・如来像など神秘的な作品に使用されていたことからも当時から貴重な色だったようです。
アズライトの石言葉
- 直感力を高める
- 高いヒーリング
- 情操育成
- 学習能力の向上
- 未来を見通す
予言の石!?「アズライト」は未来をあなたに知らせてくれる石かも?
「アズライト」は予言の石と昔から言われていて、アメリカの有名な予言者であるエドガー・ケーシからは「喋る石」と呼ばれていたそうです。また、マヤ文明やエジプト文明では予知や祈祷などの儀式の際に利用されていたことから、睡眠時に枕の下に置いて寝ると、夢で未来を知らせてくれる「予知夢」を見ることが出来ると言われていて、別名「予言の石」と呼ばれることがあります。不思議な天然石「アズライト」のパワー、信じるか信じないかはあなた次第です(笑)
アズライトの基本情報(原産地や石言葉など。)
- 英 名:Azurite
- 和 名:藍銅鉱(らんどうこう)
- 色 彩:藍色
- 原産地:ナミビア、アメリカ(アリゾナ州)、イギリス、モロッコ
- 組 成:Cu2+3(CO3)2(OH)2
- 硬 度:3.5~4
- 比 重:3.77~3.78
アズライトと組み合わせると良い石
「アズライト」と相性が良いと言われている石をいくつかご紹介します。
- 翡翠
- アパタイト
- サファイア
アズライトの浄化・お手入れ
「アズライト」の原石は硬度が低く壊れやすいため、硬い場所に落としたりすると割れてしまいます。取り扱いには充分に気を付けましょう。
おすすめの浄化方法はセージでの浄化で、水や日光浴での浄化は変色の可能性があるためNGとなっています。
- クラスター ◎
- セージ ◎
- 太陽光 △
- 月光 ◎
- 浴水 ×
アズライトのまとめ
今回ご紹介した「アズライト」、予知夢を見させてくれると言われている不思議なパワーと顔料としての魅力、どちらも神秘的な青色の原石を目の前にすると納得してしまいます。 美術館やお寺などで群青色を使用した作品を目にしたら、この色はアズライトが原料かな?などと考えて鑑賞するのも面白いかもしれませんね。
「アズライト」の他にも天然石を砕いて顔料としている石がいくつかありますので、随時紹介していきます。是非楽しみにしていてくださいね。