算命学とは?
算命学は古代中国で生まれた占いです。算命学は生年月日を通じて、生まれながらに決められた宿命と、運命を判断できます。古代中国では儒教や道教といった、多くの思想や哲学が生まれて発展していきました。
そのような時代に、火、水、風、土、金の陰陽五行説が生まれ、自然に逆らわず宿命と運命の元に人生を歩むという思想から、算命学は成り立っています。
恋愛や結婚、仕事や健康、財運などを誕生日から読み解けるだけでなく、生まれながらの性格や特徴も判断できます。今後どのような人生を歩むのかなど、知ることができるため人生の指針として役立てられています。
算命学の歴史
算命学は古代中国の戦国時代に生きていたとされる、鬼谷子(きこくし)が生み出したと言われています。戦が続く乱世の時代に、生年月日から宿命と運命を割り出せる算命学を作り、相手の性格や戦での動向を探るために役立てられました。
この算命学は複数人の弟子に託され、後に古代中国の王家に伝えられる門外不出の帝王学として扱われたのです。王家を発展させるうえで欠かせない処世術や軍略、政治に活用されてきたのです。
その算命学の一部が、算命学占星術として世の中に広がっていきました。現在は人々の人生の行く末を占う人生鑑定のための占いに活かされています。人生100年時代と言われる中、何歳頃に運気が上昇するのか、また気を付けるべき天中殺などはいつなのか、人生のナビゲーターとして算命学の情報が役立ちます。
算命学でわかること
算命学は人生の運気について、幅広く占えます。算命学でわかる、代表的な項目についてご紹介します。
性格
算命学は生まれながらの性格や、その人が持つ特徴や宿命などを鑑定できます。自分自身でも気づいていなかった性格や考え方などを知ることで、今後の人生に活かしていけます。
ちなみに宿命とは性格や兄弟、親や環境など、生まれながらに決まっているもので変えられない事柄を意味します。一方で運命は、生き方や考え方など行動を変えていけば自分の望む形に変えていけるものです。
性格を知り、宿命の元、今後どのような人生を歩んでいきたいのか、考えたうえで必要な行動をとっていけます。
運勢
人は運気の上下があり、運気が良いタイミングを狙って転職や就職、企業や結婚など、人生の転機を迎えると将来の成功につながります。
反対に、運気が下がっている時期はケガや病気を避けるために、行動を控えたり計画を先延ばししたりと、タイミングを見計らえます。
算命学では運気が低下し、天が味方をしてくれない天中殺という時期があります。この時期は新しい挑戦を控え、ゆっくりと過ごすことで不運を防げると言われています。
あらかじめ運勢の流れを知ることが、人生で見舞われるトラブルをできるだけ避けていけるのです。
相性
算命学は結婚運や恋愛運、パートナーとの相性なども占えます。お互いの生年月日がわかれば、結婚する運命の相手なのか、または相性が悪いのか判断できます。
算命学は結婚する時期などもわかるため、運命の相手に出会うタイミングや結婚までにどれくらいの期間があるのか、逆算して行動していけるのです。
算命学のやり方
算命学を一から自分で占うには、膨大な知識と専門書籍が必要です。近年では生年月日がわかれば、気軽に鑑定できる算命学のサイトも充実しています。
サイトをうまく活用しながら、自分でできる占い方を見ていきましょう。
1.命式を割り出す
命式とは、生年月日の出生データを基に作成される、専用の図式のことです。 命式は四柱推命でも必要な情報で、ここから運命や宿命をくわしく割り出していきます。命式を計算できるサイトを利用して、自身の命式を調べておきましょう。
2.陰占と陽占を調べる
陰占は性質や本質など生まれ持っている要素を読み解くものです。そして陽占は性格や適正、人生で起こるであろう運気のサイクルなどがわかります。
物事の時期や人とのご縁を調べるのは陰占、性格や適正など仕事や日常生活に関わるものは陽占でチェックします。
3.天中殺を導き出す
命式がわかったら、新しいことを始めるのに適さない時期である天中殺を調べます。天中殺は12年に2年、1年のうち2か月、12日のうち2日の周期でめぐってくるため、覚えておくと天中殺を避けて新しいことに挑戦できます。
つまり、12年の中で運が味方にならない時期が2年間あるほか、毎年2か月間の天中殺があり、さらに日付にも天中殺があります。
算命学のまとめ
算命学は古くから、戦や政治などの重要なことに使用されてきた、陰陽五行に基づく詳細な占術です。現在では人生の運気の流れを読み解き、新しいことをはじめるタイミングや、ゆっくりと過ごすべき時期などをあらかじめ知っておける占いです。
ほかにも、恋愛運や仕事運など生活にまつわるさまざまなことを調べられるため、ぜひ自分自身の命式を調べておきましょう。