アフガナイトの豆知識天然石コラム
産地について
アフガナイトが発見されたアフガニスタンの他にも、イタリア・シベリア・カナダ・アメリカなどでも採掘され、主にソーダライトやラピスラズリなど青い鉱石が採れる鉱山で見つかっています。
名前の由来について
アフガナイトの名前の由来は1968年にアフガニスタン・バダフシャーン地方にあるサーエサン鉱山で発見されたことから、国名にちなんで名付けられました。このサーエサン鉱山は最高品質のラピスラズリが採掘される鉱山として有名で、あのツタンカーメンの墓で使用されていたラピスラズリもサーエサン産と言われています。余談ですがアフガニスタンというと、日本人には大変ショックなできごとがありました。それは2019年12月4日に長年NGO活動で灌漑事業や医療活動を行っていた医師の中村哲さんが何者かによって銃撃され死亡しました。アフガニスタンはイスラム過激派の影響もあり治安がなかなか安定でしませんが、1日も早く政情が安定し平和が訪れてくれることを願ってやみません。
アフガナイトの見た目と輝きは?
アフガナイトは準長石のカンクリナイト(灰露石)グループの石で、ラピスラズリの主成分ラズライトを多く含んでいると硫黄によって青色に発色します。青色が強いアフガナイトは宝石として利用されることが多くとても美しい見た目をしています。ラズライトが含まれていな石は無色~白色で一見すると魅力があまりないような見た目ですが、このタイプのアフガナイトが紫外線を当てるとピンク色やオレンジ色に蛍光する性質があるそうです。
アフガナイトのそっくりさんアウイナイトとは?
アフガナイトは蛍光する特徴があるためそっくりな天然石などないだろうなと思っていたのですが、調べてみるとドイツのアイフェル地方でのみ産出されるアウイナイトという天然石がそっくりでした。色や蛍光する点や割れやすくジュエリーに加工しにくいという点もアフガナイトとアウイナイトは似ていてびっくりですね。どちらも素敵な天然石なのでもし間違って購入しても金額的には騙されたと思う必要はありませんが、欲しい石が明確に決まっている方にはしっくりこないと思いますので信頼のおけるショップで購入しましょう。
こんなアイテムに加工されています
アフガナイトはペンダントヘッドや丸玉のブレスレットに加工されています。ただ、この石は劈開性と言って結晶や岩石が特定方向へ割れやすい性質があり扱いが難しいようです。そのためアクセサリーなど小物に加工するには職人技が必要で、大粒のアフガナイトを指輪などのジュエリーに加工し販売しようとすると流通価格はとても高価になります。無色のアフガナイトは蛍光を楽しめる特別な石という事で、ストーンコレクターにとってはレアなアイテムとして人気です。
アフガナイトの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:アフガン石
色 彩:青色・無色・緑色
原産地:アフガニスタン・アメリカ。カナダ・イタリア
組 成: (Na,Ca,K)8(Si,Al)12O24(SO4,Cl,CO3)3(H2O)
硬 度:5.5~6
比 重:2.55~2.65
アフガナイトのちから
アフガナイトの浄化・お手入れ
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 △
月光 ◎
浴水 ◎
アフガナイトのまとめ
蛍光する天然石「アフガナイト」の不思議な魅力について今回はご紹介しましたがいかがでしたか?この不思議な天然石を部屋に飾り、部屋を暗くし蛍光を楽しむのも素敵かもしれませんね。なかなか出会わない天然石ですが、もし出会ってしまったらそれは運命かも知れませんのでお店の方にお願いして蛍光のパワー体感してみて下さい。