皆様、モスアゲートはご存じですか?
モスアゲートは三方晶系の結晶系を持つ、アゲートに属する天然石です。
通常のアゲートは縞模様が入った鉱石として知られていますが、モスアゲートは苔を内包したような一風変わった見た目をしており、その個性的な外見からアクセサリーや観賞用として人気があります。
また、古来より豊穣という意味を持つ石としても知られ、現代でも周囲との協調や富をもたらすパワーストーンとしてもファンが多いことでも有名です。
そんなモスアゲートについて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
モスアゲートの豆知識天然石コラム
産地について
モスアゲートの主な産地はインドのほか、ハンガリーにあるマートラ山脈やアメリカ、ブラジル、中国などが挙げられます。
モスアゲートのもととなるアゲートは結晶が肉眼で見られない微晶質の鉱石で、水晶や玉髄(カルセドニー)などと同じ石英を主成分として生成されます。アゲート自体は世界中の多くの場所で産出されるポピュラーな天然石ですが、一般的な外観と異なるモスアゲートのようなカラーのものは、産地が比較的限定されます。
名前の由来について
モスアゲートは、元のアゲートに苔(Moss)が入り込んだような見た目を指して、その名で呼ばれるようになりました。和名も、日本でのアゲートの呼び名として知られる瑪瑙に苔を足した苔瑪瑙や草入り瑪瑙など、シンプルに外見の特徴から命名されています。
モスアゲートの見た目と輝きは?
モスアゲートの本体の色味は白色や透明で、内部に緑色や赤系の色の成分がインクルージョンし、木の枝のように見える樹形状の模様を作り上げています。この模様を形作る成分は和名で緑泥石と呼ばれるクローライトのほか、マンガンや鉄などが酸化したもので、色の配合は鉱石によっても異なるため、一つとして同じ模様はありません。また、アゲートの生成過程でできる縞模様が入っていないため、変種のカルセドニーとして扱ったほうがよいのではないかといわれる場合もあります。
どんな効果が期待できる石なの?
モスアゲートは、苔むしたような見た目を指して古代ヨーロッパなどでは植物の精霊に関連する石と見られ、豊穣と繁栄の象徴として扱われていたと言われています。現代でも運気上昇や自然の恵みにより五穀豊穣をもたらす繁栄のお守りといったヒーリング効果が期待できるとされています。そのため、農業やガーデニングなどの植物を育てる人などには特におすすめです。
そのほか、アゲートには和合や協調など、コミュニケーション能力を強化するような意味が込められており、モスアゲートにもしっかり引き継がれています。そのため、家族仲をよくするなど、思いやりの心を育み周囲との関係を円滑にするとされています。人付き合いが苦手な人などにもよい影響を与える効果が期待できます。
こんなアイテムに加工されています
モスアゲートはビーズなどに加工し、アクセサリーとして活用されるのが一般的です。そのほか、塊状で産出される場合がおおく、その原石を置き石として活用する場合もあります。
モスアゲートの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:苔瑪瑙(こけめのう)
色 彩:透明~白色をベースに緑色や赤色の内包物が見られる
石言葉:豊作、和合、共有
原産地:インド、ハンガリー、アメリカ、ブラジル、中国など
組 成:SiO₂
硬 度:7.0
比 重:2.57~2.64
モスアゲートと組み合わせると良い石
モスアゲートは石英をベースに生成されており、合わせにくい石はほとんどありません。そのなかで、癒やしや繁栄などの意味のほか、人間関係の改善などの効果が期待できるモスアゲートと組み合わせると相乗効果が生まれやすいのは、イラつきやストレスを緩和するアベンチュリンのほか、運気上昇を更に高めるシトリン、心身のバランスを整えるフローライトなどが挙げられます。
・アベンチュリンは「ストレスを解消し、精神を安定させる」
・シトリンは「金運の向上。運気を高め成功をもたらす」
・フローライトは「心身バランスを整え、行動力を高める」
モスアゲートのヒーリング
・豊穣と繁栄の象徴
・運気上昇
・繁栄のお守り
・コミュニケーション能力の向上
・家族中の改善
・心身の安定
ネガティブな感情の解消
モスアゲートの浄化・お手入れ
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ◎
月光 ◎
浴水 ◎
モスアゲートのまとめ
モスアゲートは、樹木が入り込んだような独特な模様が特徴の天然石です。古来、豊穣の象徴として扱われていたこともあり、農業や植物に関わる仕事を生業にしている人などにおすすめの石といえます。
また、人間関係をより良くする意味を持っているため、コミュニケーション能力を高めたい人や、近頃家族仲が上手くいっていないという人、新しい環境に飛び込むのに躊躇してしまう人などにもぴったりのパワーストーンですので、ぜひチェックしてみてください。