皆様、フリントストーンはご存じですか?
フリントストーンはチャートと呼ばれる堆積岩の一種で、石英などの二酸化珪素のかけらが積もって生成される天然石です。
和名は燧石(ひうちいし)、すなわち火打ち石といい、切り火と呼ばれる時代劇などで外出する人へ火花を散らして厄除けを行うシーンを見たことがある人は多いでしょう。
フリントストーンは日本のみならず、世界中で古代から着火や武器として使われてきただけではなく、魔除けや子孫繁栄などの意味を持ったパワーストーンとしても知られています。
そんなフリントストーンについて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
フリントストーンの豆知識天然石コラム
産地について
フリントストーンは、海綿動物や珪酸質の骨格を持つプランクトンの放散虫などが堆積して形成されます。主な産地としてはアメリカのオハイオ州などの五大湖周辺地域やポーランドなどのバルト海域沿岸地区のものが有名です。
日本でも古事記に登場するほど古くから使われていますが、火打金に石を打ち付けて火を付ける形で庶民にまで浸透したのは江戸時代からといわれています。
名前の由来について
フリントストーンは、英語で火打ち石のことを指すFrintという単語をそのまま使い名付けられました。フリントストーンはさまざまな石の成分が積もってできた堆積岩で、カルセドニー(玉髄)に近い石英が主成分になり形成されています。
和名では燧石という名前が使われていますが、道具としての火打ち石はモース硬度6~7の石を金属に打ち付けて使うもので、オブシディアン(黒曜石)やジャスパー(碧玉)、サヌカイト(讃岐岩)などほかの石英質の石でも同じ効果が得られるため、火打ち石は必ずしも燧石、フリントストーンが使われていたとは限りません。
また、ライターの発火石に使われているもののことを総称してフリントと呼びますが、現在使われているものはセリウムに鉄などを混ぜて作られた合金で、フリントストーンは使われていません。
フリントストーンの見た目と輝きは?
フリントストーンは多種の成分が堆積したもののため、特定の見た目をしておらず非常に多彩です。色合いはベージュや白色のものが多いほか、オハイオ州で取れるものには赤色が混ざっているなど産地によっても見た目が違うことでも知られています。フリントストーンの共通した特徴としては、堆積した際に層状になるため、研磨すると美しい縞模様が現れることが挙げられます。
どんな効果が期待できる石なの?
フリントストーンは、切り火に使われているイメージそのままに、厄除け・魔除けに効果が期待できる天然石です。これは、火は清浄なものとする考え方が古古くからあることに由来し、強い浄化エネルギーを有しているといわれています。
また、大地のエネルギーと深く関係した石としても有名で、大地と接続することにより心身のバランスを整え、安定した人生を送れるようサポートしてくれるなどの意味を持っています。そのほか、古代から歴史に寄り添ってきた火打ち石の材料ということもあり、連綿と紡がれた知識や経験を伝え、人間本来の生き方を教えるパワーストーンとしても名高いのがフリントストーンです。
こんなアイテムに加工されています
フリントストーンは硬度が高い上に加工しやすいということもあり、古代から発火剤のほか、矢じりやフリントロック式銃のパーツなどの兵器としても使われてきました。現在では着火用に使われることはなく、切り火用の火打ち石やビーズなどに加工してアクセサリーとして使われるのが一般的です。
フリントストーンの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:燧石(ひうちいし)
色 彩:ベージュ、白色など
石言葉:大地の力を有する石
原産地:アメリカ・オハイオ州、ポーランドなどバルト海域沿岸
組 成:──
硬 度:6.0~6.5
比 重:──
フリントストーンと組み合わせると良い石
フリントストーンのヒーリング
・魔除け、厄除け
・大地のエネルギーと接続
・安定
・知識や経験を伝達する
・自分らしい生き方をサポート
・いらないものを除去する
・心身のバランスを調える
フリントストーンの浄化・お手入れ
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ◎
月光 ◎
浴水 ×
フリントストーンのまとめ
フリントストーンは古来、発火用の道具やナイフなどの道具として使われ、人の生活に密接に関わってきた歴史がある天然石です。これまでの人生で培った能力をしっかり活かしたい方や他者へ知識を伝えたい方などが持てば、きっとよりよい効果が得られるかもしれません。
また、日本の切り火に使われたように強い魔除け、厄除け効果が期待できます。旅行に行く際や大事な仕事があるときなど、道中の安全や負のエネルギーに悪い影響を受けたくないときのお守りなどにもおすすめです。