レピドライトの豆知識天然石コラム
産地について
レピドライトはアメリカやブラジル、カナダ、スコットランドなど、さまざまな国で産出されます。日本でも鱗雲母の名前で、福岡市の長垂(ながたれ)や、茨城県の常陸太田市にある、妙見山などでも見つかっています。
日本のレピドライトは産出量が少なく、工業用としてほとんどが輸出されています。通常のレピドライトは透明度が低く、赤紫色にグレーが混ざった地味な見た目をしています。しかし、良質なレピドライトは透明度が高く宝石のような美しさがあります。
名前の由来について
レピドライトの名前は、ギリシャ語で鱗を意味する「lepidos」が由来と言われています。鱗と呼ばれるとおり、レピドライトは雲母の一種でキラキラと輝く破片の結晶で構成されています。
雲母の破片は薄く、まるで鱗のように人の手で簡単に剥がせる性質を持っています。和名ではリチア雲母、または鱗雲母(りんうんも)、紅雲母など見た目が由来の呼び名が複数あります。
レピドライトの見た目と輝きは?
レピドライトは紫色とピンク色が複雑に混ざり合ったような、独特の色彩をしています。レピドライトは産地や時期によって、濃い紫色のものもあれば、ピンク色が目立つ見た目もあり、石ごとに違った風合いが楽しめます。
ちなみにレピドライトは透明度が低いものが中心ですが、中が見えるクリアな見た目もあります。透明度が高く宝石のような見た目のレピドライトは、希少で高値がつけられます。もともと流通量が少ないレアストーンですが、独特の赤紫の色彩に惹かれるコレクターは多くいます。
どんな効果が期待できる石なの?
レピドライトは深い癒しをもたらすヒーリングストーンです。心配事や悩みを解放し、精神的な落ち込みから持ち主を救い出します。元気を取り戻したい方や日々を精力的に過ごしたい方、思考を前向きに変えていきたい方におすすめです。さらに、人生の光や希望に気づく石でもあります。
キラキラと雲母が輝く様子は眺めているだけで、心がポジティブになる美しさです。持ち主の内部に眠るキラキラした才能や希望に気づくきっかけを与えてくれることでしょう。
こんなアイテムに加工されています
レピドライトは主にパワーストーンブレスレットに加工されています。ただし、鱗状に結晶が剥がれやすい性質があるため取り扱いには注意しましょう。うっかり衝撃を与えると、石の表面に細かい白い傷がついてしまう可能性があります。
できるだけ美しい状態を保つために、家事やスポーツをする際などは取り外して保管しましょう。
レピドライトの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:リチア雲母
色 彩:赤紫色 紫色
石言葉:変革
原産地:ブラジル・アメリカ・カナダなど
組 成:K(Li,Al)3(Si,Al)4O10(F,OH)2
硬 度:2.5~4.0
比 重:2.7~3.3
レピドライトと組み合わせると良い石
アイオライトは「人生で進むべき道を指し示す」
サンストーンは「固定概念に囚われない」
トルマリンは「周囲の有害なエネルギーから持ち主を守る」
ガーネットは「前向きに情熱的な日々を送るサポート」
ピンクトルマリンは「毎日をポジティブに過ごすサポート」
モリオンは「マイナスエネルギーを寄せ付けない魔除けの石」
チャロアイトは「癒しの気持ちをもたらす」
レピドライトのヒーリング
・現状を打破するきっかけをもたらす
・不必要なこだわりや思い込みがなくなる
・日々のマンネリを解消する
・新しいことにチャレンジするときにサポートする
・毎日をポジティブに過ごす
・ストレスを和らげて前に進む
・肉体と精神のバランスを整える
・不安な気持ちを抑えてリラックスさせる
レピドライトの浄化・お手入れ
レピドライトはちょっとした衝撃で欠けてしまう可能性があります。そのため、表面に傷がつかないよう流水を使う浄化方法はおすすめできません。
また、雲母は長時間紫外線を浴びると変色や変質するリスクがあるので、基本的に浄化する際は直接レピドライトに触れない方法を選びましょう。
おすすめは水晶クラスターのそばに置いて浄化する方法です。レピドライトと周りの空間ごと浄化して、ポジティブなエネルギーを取り入れましょう。
クラスター 〇
セージ 〇
太陽光 ×
月光 〇
浴水 ×
レピドライトのまとめ
レピドライトは鱗片状の結晶でできており、鱗のように剥がれる性質を持っています。紫色とピンク色が混ざり合った見た目はミステリアスな美しさがあります。
深い癒しをもたらすと同時に、心の奥に秘めた感情と頭の中の理性的な考えとの調和をとってくれるヒーリングストーンです。穏やかなリラクゼーションを求めている方や、どんなシーンでも落ち着いて過ごしたい方はぜひレピドライトを身に着けてみてはいかがでしょうか。