皆様、ウィレマイトはご存知ですか?
六方晶系で和名を珪亜鉛鉱と呼び、カルサイトやジンサイト、フランクリンナイトなどと合わさった混合鉱石です。
通常時は、まだらでどちらかというと地味な印象を与えますが、紫外線照射することによりグリーンに発光する特徴があり、鉱物に含まれるマンガンカルサイトは長波紫外線でピンクになるなど、様々な表情が楽しめます。
ウィレマイトが持つ緑の蛍光成分は科学分野でも活用され、過去には初期カラーテレビに燐光体として使われました。
変色する性質から、自分の内面と向き合い才能を開花させるという石の意味を持つウィレマイトについて紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
ウィレマイトの豆知識天然石コラム
産地について
ウィレマイトは、ベルギーとドイツの国境に位置するケルミス(かつては中立モレネ国と呼ばれていた)のヴィエイユ・モンターニュ亜鉛鉱山で発見されました。現在は、亜鉛鉱床を中心に様々な場所で産出されますが、アメリカ・ニュージャージー州のフランクリン鉱山で高品質かつ大量に塊状のものが採掘され、次いでスターリンヒル鉱山が主要な産出地として有名です。
アメリカ以外にもメキシコ・チワワ地区や、オーストラリア・ブロークンヒル、ナミビア、ザンビアでも取ることができ、実は日本でも少量ではありますが静岡県、群馬県のほか、2013年には栃木県日光市にある野門鉱山で珪亜鉛鉱が採掘されたことがあります。
名前の由来について
ウィレマイトは、1830年にフランスの鉱物学者によりベルギー産出の鉱石を分析され、ベルギーが当時のネーデルラント王国、現在のオランダの統治下にあった影響から、国王ウィレム1世にあやかり名付けられました。詳細に分析されるまではマンガンと亜鉛の珪酸塩鉱物と思われており、ウィレマイト誕生の1年前の1829年にはトルースタイト(珪亜鉛マンガン鉱)と名付けられたという逸話があります。
ウィレマイトの見た目と輝きは?
ウィレマイトそのもののカラーは透明~白色や黄色で、黒色のフランクリンナイトやホワイトカルサイト、赤めのジンサイトと混ざり合っており、一般的には黒と白とその他の色のまだら模様の見た目で、樹脂のような柔らかな光沢を持っており、澄んだ混ざり物のない透明の天然ウィレマイトはガラス光沢できらめく美しさを楽しむことができます。
また、原石は混ざり合いがわかりやすい塊状のものから、針状結晶の集合体など様々な見た目になるため、観賞用としても人気の高い鉱石です。
どんな効果が期待できる石なの?
ウィレマイトは、表面的な見た目と蛍光した時の雰囲気の違いから、自身の内面と向き合うきっかけや気付き、才能の開花といった石の意味を持っています。新しい発見を得たり、内面と向き合うことで自信を手に入れ前向きな気分になったり、見逃していたメリットやチャンスを掴み成功に導いたりとポジティブな効果が期待できます。スキルが思うように身につかないと悩む方や気分が落ち込んでしまい行動力が下がってしまっている気がする方におすすめの天然石といえるでしょう。
こんなアイテムに加工されています
ウィレマイトは、粒上のビーズに加工しブレスレットなどのアクセサリーにすることが多く、ルースやカボション、カットをいれてペンダントヘッドに、と多彩なスタイルを楽しむことができます。
硬度はあまり高くなく削りやすいというメリットはありますが、衝撃に対して弱いため保管や取扱いに注意が必要です。
ウィレマイトの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:珪亜鉛鉱(けいあえんこう)
色 彩:無色・透明・半透明だが内包物によってピンクに発色する
石言葉:気付き、才能開花
原産地:アメリカ・ニュージャージー州フランクリン鉱山、ザンビア、メキシコ・チワワ地区、オーストラリア・ブロークンヒル、ナミビアなど
組 成:ZnO₂SiO₄
硬 度:5~5.5
比 重:4.5
ウィレマイトと組み合わせると良い石
・ペリドットは「暗い気分から解放し、ポジティブに前を向く」
・サファイアは「新しい発見をし、成功を得る」
・シリシャスシストは「対人関係を改善し、パートナーを得る」
・ブルータイガーアイは「洞察力を高め、チャンスを掴む」
ウィレマイトのヒーリング
・内面と向き合う
・気付きを与える
・才能の開花
・新しい発見を得る
・自信を手に入れる
・前向きな気分になることができる
・チャンスを見逃さない
・恐怖心の緩和
・対人関係の改善
ウィレマイトの浄化・お手入れ
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ◎
月光 ◎
浴水 ◎
ウィレマイトのまとめ
ウィレマイトは、落ち着いた見た目に反し、紫外線を照射することで全く違う印象に変わる、アクセサリーとしても観賞用としても楽しめます。
自分の内面と向き合い、潜在能力を開花させたり、ポジティブな気分になったりといった石の意味があり、自信を失いがちな人や、より自分を高めたい方におすすめです。
個性的な組み合わせのアクセサリーを楽しめますので、ぜひチェックしてみてください。