今回紹介する天然石は9月の誕生石として有名な「サファイア」についてご紹介します。
ヨーロッパでは「永遠の愛」を象徴する石として結婚指輪に利用される「サファイア」ですが、愛のパワーだけでなく昔から人々にとって特別な石だったようです。。
例えば、古代ペルシャ人は自分たちのいる大地がサファイアでできていて、反射した光が青いため空も青いと考えられていました。
また、海を真っ二つに割るシーンで有名な、モーゼに与えられた十戒がサファイアに刻まれていたり、エルサレムの城壁に飾られていた12の宝石のひとつがサファイアだったりと多くの逸話が残されています。
今回はそんな神秘的なサファイアについて詳しく説明していきますので最後までお読みください。
サファイアの豆知識天然石コラム
産地について
サファイアは、 オーストラリア、カンボジア、中国、ケニヤ、マダガスカル、ナイジェリア、スリランカ、タンザニア、タイ、ベトナムと様々な場所で産出します。
名前の由来について
サファイアの名前の由来は、ラテン語の「sapphirus」&ギリシャ語の「sappheiros」(ともに青色の意味)が語源となっています。
旧約聖書時代には同じ青色のラピスラズリの事をサファイアと呼んでいたこともあったそうです。
和名では青色をしていることから「青玉(蒼玉)と呼ばれたり、ダイヤモンドの次ぐらいの硬度があることから「鋼石」呼ばれています。
サファイアの見た目と輝きは?
サファイアは鉱物としてはコランダムに分類され、綺麗な青色が代表的な色ですが、その他にも緑色・黄色・紫色・オレンジ色など様々なカラーバリエーションがあります。
同じコランダムでも赤色だけはルビーと呼ばれています。
サファイアの種類
サファイアは見た目や色合いによって呼び方が変わります。
- ピンクサファイア:チタンが含まれてことでピンク色に発色します。
- バイオレットサファイア:薄い紫色から濃い紫色まで様々なカラーバリエーションがあります。
- イエローサファイア:オレンジからイエローの間で様々なカラーバリエーションがあります。
- スターサファイア:光を当てた時に六条の光を生じることから、スターサファイアと呼ばれレアアイテムです。
サファイアの石の意味・石言葉
サファイアには秘めたるパワーがあると言われていますのでいくつかご紹介します。
- 仕事運UP
- カリスマ性の向上
- 金運上昇
- 勝利運上昇
- 浮気防止
- 冷静な判断
- 理性を保つ
永遠の愛を誓う石としてサファイアは有名なため、浮気性なパートナーでお困りの方におススメです。
また、金運やカリスマ性を向上させたい経営者の方にも人気があり身に付けられています。
こんなアイテムに加工されています
サファイアは宝石で指輪やネックレスなどの宝飾品として昔から愛用されています。
中世ヨーロッパの王族も王冠の装飾に使用したり、カトリック教の司教などの指輪として使用されていました。
インドではサファイアがサソリや蛇にかまれた時の傷に聞くと言われていた時代もあったそうです。
男女ともに人気の石で、ジュエリーショップでは高値で取引されていますが、 最近は人工のサファイアも出回っていますので、購入の際は信頼のおけるお店で購入しましょう。
サファイアの基本情報(和名・原産地・硬度など)
和 名:青玉(せいぎょく)、鋼石(こうぎょく)
色 彩:青色、緑色、黄色、紫色、橙色、ピンク色など
原産地:ミャンマー・スリランカ・タイ・カンボジア・インド・オーストラリア・アメリカ・タンザニア・マダガスカル・ロシア・中国・アフガニスタン
組 成:Al2O3
硬 度:9.0
比 重:3.99~4.05
光沢:ガラス光沢
劈開性:なし
サファイアの浄化・お手入れ
サファイアはダイヤモンドにつぐ硬度を持つ天然石のため、取り扱いは簡単ですが、長時間の日光浴はせっかくのサファイアの青色を褪色させてしまう可能性がありますので避けて下さい。
クラスター:〇
セージ:〇
日光浴:△
月光浴:〇
水浴:〇
サファイアのまとめ
今回ご紹介したサファイアは、ウィリアム王子がキャサリン妃にプロポーズする時に贈った「ダイアナ妃が愛用していたサファイアの指輪」でも有名です。
日本では結婚23周年で青玉婚式(せいぎょくこんしき)の記念としてブルーサファイアを贈る場合もあり、パートナーに日頃の感謝や愛情を届けたい方はサプライズで、サファイアの指輪を送ってみてはいかがでしょうか?