皆さんキャストライトという天然石をご存知ですか?キャストライトは鉱物としてはアンダリュサイト(紅柱石)の一種で、その中でも加工した際の断面に十字架の様な模様が表れる石の事を特別にキャストライトと呼びます。
この十字架模様は紅柱石に取り込まれた黒鉛などの不純物の影響で現れると言われていて、昔からヨーロッパでは十字石と呼ばれ魔除けのパワーがあると信じられてきました。
今回はそんなパワーを秘めた「キャストライト」についてご紹介していきますので最後までお読みください。
キャストライトの豆知識天然石コラム
産地について
キャストライトはスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ近郊の片岩層で発見されました。この石の主な産地はブラジル・中国・ロシア・オーストラリアとなっていて、特にオーストラリア産のキャストライトは質も良く人気です。また昔から日本でもキャストライトは産出されていますが、少量の為ほとんど市場には流通しないレアアイテムとなっています。
名前の由来について
キャストライトの名前の由来はギリシャ語で「chiastos(意味:対角線的配列)」と言われています。別名「クロスストーン」と呼ばれる事があるため、和名で「十字石」と呼ばれる天然石の「スタウロライト」と間違われやすいですが、全く別の鉱物なので購入の際には注意しましょう。
キャストライトの見た目と輝きは?
キャストライトは光沢がある茶色の天然石で、中には黒色の不純物が見られます。この石をカットすると黒色の不純物が十字架模様として表れます。はっきりと十字架模様がでる石がより貴重で価値があります。
キャストライトに解熱効果はあるの?
キャストライトは古来より解熱の効果がある言われていますが、医学的根拠が有るどうかは不明です。
こんなアイテムに加工されています
キャストライトは主に丸玉のブレスレットやペンダントヘッドなどのアクセサリーに加工されます。キャストライトの価値はやはり黒の十字模様にあり、はっきりと模様が出ている石ほど価値が高くレアストーンとなります。アクセサリーというよりはお守りとしての人気がヨーロッパでは高く、中世の騎士達は戦いの際にこの石をお守りとして携えて出陣していたと言われています。
十字架の持つパワー
十字架と言えば映画「エクソシスト」の神父さんでお馴染みの悪霊などを除霊するイメージが強いですが、キリスト教においてはイエスが処刑された時に磔にされていたもので、宗教的な意味を持つ大事なシンボルです。教会に飾られ崇拝されたり、祈祷の時など胸の前で十字をきったりと無くてはならないもので、このキャストライトも初期のキリスト教信者に愛用されていたと言われています。
そのイメージからなのか邪気払いや魔除けなどに対して特別なパワーがあると言われていて、お守り代わりに身につける経営者の方やヒーラーの方が多くいます。
キャストライトの基本情報(原産地や石言葉など。)
和 名:空晶石(くうしょうせき)
色 彩:茶色・黒色
原産地:ブラジル・中国
組 成:Al₂SiO₅
硬 度:6.5‐7.5
比 重:3.13~3.17
キャストライトのパワー
キャストライトが持つパワーをご紹介します。
- 恐れの感情をコントロールする
- トラウマを癒す
- 情緒不安を落ち着かせる
- 勇気を与え困難を乗り越える
- 罪悪感の払拭する
- 魔除け・邪気払い・厄除け
何がなんでも前進したいときの後押しをしてくれそうなパワーストーンなので、新規事業を始める方や転職など新天地に向かう方にはおすすめです。
キャストライトの浄化・お手入れ
クラスター ◎
セージ ◎
太陽光 ◎
月光 ◎
浴水 ◎
キャストライトのまとめ
今回はとても神秘的な十字架模様の天然石「キャストライト」をご紹介しました。
なかなか綺麗に十字架模様がでる石は少ないですがせっかくキャストライトを購入するならはっきりと模様が出ている石を選びたいですね。
アクセサリーとしてではなくオフィスや家に大きめのルースなどを飾って置くのも悪いものを払ってくれそうな感じがするのでおススメです。
自然の作用で石の中に描かれる十字架のため、偽物を目にしたことはありませんが信頼できるストーンショップで購入しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。