0学とは?
0学正式には0学占術と呼ばれています。生まれた時期は昭和初期と言われており、日本で誕生した占術の1つでした。さまざまな西洋や中国の学術、占術をベースに考えられた運命学のに該当する占術で、詳細に運気の流れや性格などを分析するために、日本独自進化を遂げています。
人生は何が起きるか予測がつかず、思い通りに進まないものと言われています。それゆえ悩みや苦しみ、挫折などが起こりますが、0学ではこの運命を未来予測することがテーマです。
時間の流れに合わせた運命の変化に気づき、さまざまな出来事にベストなタイミングで対処するための目安になります。運命を良い方向へと導き、開運することが0学の目的です。
0学の歴史
0学は1940年に、御射山宇彦(みさやまうひこ)氏にいよって枠組みが作られました。形而上学と形而下学を統合するための学問として研究が重ねられ、0学占星術が生まれたのです。
生年月日によって12の支配星に分けて、その人が辿るであろう運命を占います。0星は六王星を基本としており、誰もが持っている0星が基本になっています。
0学は中国で生まれ、数千年にわたって発展してきた易や四柱推命、気学や西洋占星術といった、あらゆる占術をベースに作られました。それゆえ「運命学の集大成」と言われています。
2002年には0学が占い界に新しい影響を与えたとして、日本文化振興会から社会文化功労賞と、国際文化栄誉賞が贈られました。ちなみに0学占術を扱う0学会が公認する占い師には、名前に必ず「令(れい)」が入っています。
0学で占えるもの
0学占術で占えるものは、大きく分けて「性格」「運気の上下」「相性」の3つです。0学は12の支配星があり、現時点での自分がどの位置にいるか判断したうえで、とるべき行動を見極める占いです。
そのため、現在引っ越しや転職など新しいことに取り組んでいいタイミングなのか、それとも先送りするべきなのか、行動をはじめる時期なども判断できるのです。
つまり運気が下がっているのか、現在は好調なのかを視覚的に見られるため、人生の計画を立てやすくなります。
また、0学は片思いの相手との相性や結婚運など、恋愛にまつわる占いも可能です。
0学のやり方
0学は生年月日があれば、誰でも占えます。また専門の書籍が販売されており、生年月日から導き出した支配星のもと、自分自身の運命や今年の運気などを調べられるのです。
0学はさまざまな統計学や運命学を取り入れており、専門用語が多く複雑な部分もありますが、ここでは大まかな流れを解説します。
1.支配星を調べる
0学は人が生まれながらに持っている「0星」というゼロスターがあると考えられています。この0星が運命を知っており、さらに水王星、木王星、月王星、火王星、金王星、土王星の6種類があり、それぞれに陰陽があるため合計12の星に分けられます。
この星を支配星と呼び、運命や生まれながらの性格、テーマなどを判断できます。
まずは支配星のどれに当てはまるか、生年月日で判断することで、その人の性格や運命の流れを見極められます。
水王星…(陽)水星 (陰)氷王星
木王星…(陽)木星 (陰)海王星
月王星…(陽)月星 (陰)魚王星
火王星…(陽)火星 (陰) 冥王星
金王星…(陽)金星 (陰)小王星
土王星…(陽)土星 (陰)天王星
2.0学12運命グラフを見る
支配星がわかったら、運命グラフを用意します。運命グラフは0地点からスタートして、合計12の周期にわかれています。12のサイクルには春夏秋冬の季節に当たるサイクルがあり、運気が良い時期もあれば悪い時期があります。
その時期に合った過ごし方をすることが、悪運を寄せ付けずうまく調和するために重要だと言われています。
春…開拓・生長・決定
夏…健康・人気・浮気
秋…再開・経済・充実
冬…背信・0地点・精算
このように分類されています。
生年月日がわかれば、現在はどの運気に該当するのか一目でわかります。また、運気が停滞する冬の時期は何年ごろに訪れるのかも事前にわかるため、前もって人生計画を立てられるのです。
ちなみに運気が停滞しやすい冬の時期は静かに過ごし、新しいことをはじめるには春や夏の時期がおすすめと言われています。
0学のまとめ
0学は昭和に日本で生まれた運命学の1つです。運気の流れを四季に例えており、運気が上昇して努力が実る秋の時期は、新しい事業の開始や引っ越しなど挑戦におすすめのタイミングです。そして、作物が育たない冬は、挑戦を控えて現状維持を心がけるといった、運気に合わせた過ごし方を選択できるのです。
0学は今後の運気の上下はもちろん、相性占いなど幅広い占いが可能です。自分自身の運命の流れを知ることができるため、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。