クォーツァイトとは？産地・硬度と天然石の特徴

バイヤー山本

皆様、クォーツァイトはご存じですか？

クォーツァイトは堆積岩や石英のみで形成される砂岩などが、熱や圧力などにより構造が変化する接触変成作用を起こしてできる石英の一種で、細かな結晶が集まった多結晶体の天然石です。

純度の高い石英質の鉱石ということもあってガラスやセラミックスなどの各種製品の原料として使われるなど、工業利用が盛んな鉱物として知られています。

細かい結晶が集まって生成されており、含まれる不純物によって色を変えるだけではなく染色も容易なため、アクセサリーのパーツとしても使われます。

また、コミュニケーションを円滑にし、周囲と穏やかに過ごすサポートをしてくれる、和合を象徴したパワーストーンでもあり、人付き合いが苦手な人やもっと周囲と仲良くなりたい人などに人気があります。

そんなクォーツァイトについて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

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クォーツァイトの豆知識天然石コラム

産地について

クォーツァイトは通常、地殻の収束型境界で隆起し生じた褶曲山脈で生成されます。そのため、石英自体は世界中あらゆる場所で産出されるものの、クォーツァイトについてはプレート境界があるインドやアメリカなどの大陸で多く産出されます。アメリカはサウスダコタ州やミネソタ州など広い地域で採集でき、インドはクォーツァイトがベースとなったアベンチュリンを翡翠の代用品として使っていたという逸話があるなど、古来より産出されていることで知られています。そのほか、カナダのラクロッシュ山脈やブラジル、オーストラリアなど様々な地域で採掘されています。

名前の由来について

クォーツァイトは、名前の通りクォーツ（石英）がベースの天然石で、それにギリシャ語で石という意味を持つiteを合わせて名付けられました。厳密にはクォーツァイトは構成する成分がほぼ石英で、細かい粒子が集まってできた岩石の総称です。日本では珪素でできた岩ということで珪岩と呼ばれています。

岩石の構成比率のうち90%以上が、球形に近しく円磨された粗い粒子の石英でできているもののことをオルソクォーツァイトと呼び、和名では正珪岩と名付けられています。

クォーツァイトの見た目と輝きは？

クォーツァイトは石英質ながら、結晶が集まってできているというカルセドニーなどと同じような特性を持っており、透明度は低く淡い灰色や乳白色の見た目をしています。原石はザラザラとした質感をしていますが研磨すると美しいガラス光沢を発します。

クォーツァイトは白色がベースですが、含まれている不純物によって緑色や青色、ピンク色、柄のように着色されたものなどに変化します。多孔質で染色も容易なため、加工されてほかの石の名前で販売されているケースもあり注意が必要です。得に、インド翡翠とも呼ばれるほど翡翠に似ていることからジェードの名前をつけて売られている場合があります。

キラキラ輝くアベンチュレッセンスという光効果を持ったクォーツァイトをアベンチュリンと呼びますが、光を伴わないものはクォーツァイトなので、アベンチュリンをお探しの方はしっかり確認したほうがよいでしょう。

どんな効果が期待できる石なの？

クォーツァイトは石英の結晶が集まって形作られていることから、和合の力を持つパワーストーンだと言われています。他者とのコミュニケーションをしやすくするほか、仲がこじれてしまった場合やトラブルに繋がりかねない場合に、ことを荒立てず穏やかに問題を解決できるようサポートしてくれるなどの効果が期待できます。そのため、人数の多い職場に勤めていて周囲と上手く馴染めない人や人付き合いをよりよくしたい人におすすめの天然石です。

また、クォーツァイトは色によって意味が少し異なります。例えばグリーンなら人間関係を円滑にするよう働きかけ、ブルーなら平静さを保てるようサポートし、ピンクなら女性らしさを高めるなど、それぞれの色合いの意味がクォーツァイトの石言葉にプラスされるので、自身の目的にあった色のものを選ぶとよいでしょう。

こんなアイテムに加工されています

クォーツァイトのなかで珪素の純度が高いものは、ガラスや半導体などの工業用原料として用いられています。アクセサリーとして使われる場合はビーズ状に加工されるのが一般的です。

クォーツァイトの基本情報（原産地や石言葉など。）

クォーツァイトと組み合わせると良い石

クォーツァイトのヒーリング

クォーツァイトの浄化・お手入れ

クォーツァイトのまとめ

クォーツァイトは、さまざまな工業用品に使われている、生活に密接に関わっている鉱物です。色合いも豊富で優しく穏やかな意味を持ち、相性の悪い石はほとんどないので、ほかの石と組み合わせるアクセサリーパーツとしてもおすすめです。

周囲とのコミュニケーションを円滑にし、よい人間関係を育めるようなパワーストーンをお探しの人もぜひチェックしてみてくださいね。